高外貨比率運用に福音

水瀬ケンイチ

僕のポートフォリオの約70%が外貨資産です。
この高過ぎる外貨比率には、いろいろな(消極的)理由があるのですが、常に悩みの種であることには変わりません。そこで、高い外貨比率に対して自分なりの言い訳を作って、何とか自分を納得させながら、日々暮らしています。

※悩みをつらつら語った記事
マイアセットアロケーション
マイアセットアロケーションを肴に語る(その1) ポートフォリオが非常識な理由
マイアセットアロケーションを肴に語る(その2) 高い株式比率について
マイアセットアロケーションを肴に語る(その3) ああ、悩ましい外貨比率
マイアセットアロケーションを肴に語る(その4) 高い外貨比率の理由
マイアセットアロケーションを肴に語る(その5) どう自分を納得させているか

そのような中、高外貨比率のポートフォリオを所有する僕にとって、非常に心強い本を発見しました。
「臆病者のための株入門」(橘玲著)です。
臆病者のための株入門
文藝春秋
橘 玲(著)
発売日:2006-04

著者によると、「経済学的にもっとも正しい投資法」として、世界株式市場の時価総額にしたがい、米国市場に約50%、日本市場・ロンドン市場・ヨーロッパ市場(ユーロ圏)がそれぞれ約15%、その他約5%という割合で、インデックスファンドを保有することをすすめています。
そして、「金融資産の85%を外貨で運用しなければならない」としています。

この部分を初めて読んだ時、昼休みに昼飯をかっこみながら読んでいたので、思わずむせてしまいました(笑)
外貨比率85%で良いなんて、なんという福音でしょうか!
しかしながら、気になるのはその理屈です。著者によると、理屈はこうでした。


・理論上、為替レートは各国の物価水準(購買力平価)によって決まる。
・相対的に物価の高い通貨が安くなる。
(仮に、物の値段が高くなったのに通貨の価値が変わらなければ、海外から安い商品を仕入れて幾らでも儲けることが出来てしまう)
・同様に、相対的に金利の高い通貨が安くなる。
・どの通貨で運用しようが、長期的には損も得もない。(短期的には変動するが)

思い出した!いわゆる“購買力平価説”ですね。
その昔、僕がまだ日本株オンリーの個別株投資をしていた頃に、何かの本でちらっと読んだことがありましたが、その時は「あんまり関係ないや」と読み飛ばし、今日の今日まで、この理論の存在をすっかり忘れておりました。
物価がどうであろうと、金利がどうであろうと、どの通貨で運用しても長期的には損も得もしないのであれば、もう為替レートは無視して、純粋に世界経済の成長(世界株式の上昇)に賭けた運用でよいのではないでしょうか。

今日から、高い外貨比率に対して、自分を納得させる言い訳のひとつに、この本の主張を加えたいと思います。
あわせて、購買力平価説・金利平価説を信じるのであれば、現在遊びでやっているFXの、スワップ狙いNZドル保有はそろそろやめるべきかなと考えています。
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Posted by水瀬ケンイチ