後田家のホームパーティーで知った鎌倉投信の意外な一面

水瀬ケンイチ

先日、著書『生命保険の「罠」』や日経電子版のコラムでおなじみの後田享さん宅のホームパーティーにお呼ばれでおじゃましてきました。

実は後田家には何度かおじゃましており(投資つながりというかビールつながり?)、お世話になっています。
今回は、12名ほどが集まったパーティーだったのですが、そのなかに鎌倉投信の鎌田社長がいらっしゃいました。

鎌倉投信は「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year 2011」で第2位に選ばれており、投信ブロガーからは高く評価されているようです。
しかし、個人的には興味はあったのですが、正直に言うと、今まであまりよい印象を持っていませんでした。

というのも、鎌倉投信といえば、「いい会社をふやそう」「投資はまごころ」といった美しいけれど捉えどころのないコンセプトや「社屋が鎌倉の古民家」といったイメージ情報ばかりが聞こえてきます。そんな美しいイメージに隠れて、実は運用自体がロジカルに行なわれていないのではないかという多少の疑念を持っていたからです。

パーティーでは、酔っ払う前にと、早々に鎌田社長にぶしつけな質問をぶつけてみました。



「インデックス投資では、清濁併せ持つ人間の欲望をエンジンとした資本主義経済の発展自体が、リターンの源泉になると考えています。鎌倉投信では、いい会社に投資するということですが、キレイな上澄みだけに投資することが本当にリターンの源泉になるとお考えですか?」(我ながら失礼な奴だなーもう)

それに対する鎌田社長の回答は意外なものでした。

「単にいい会社に投資するだけではダメです」
「えっ」
「どんなにいい会社でも、純利益成長率が伸びない会社や、株価が割高な会社に投資してしまってはリターンは出ません」

てっきり、人・共生・匠・存在価値といった美しい言葉がどんどん出てくるのかと思っていたので、不意を突かれました。

その後、鎌田社長の口から次々に出てきたのは、意外にもオーソドックスな各種投資指標を用いたバリュエーションの話でした。
また、分散戦略(業種の分散、売上に対する地域の分散など)やリスク量の管理方法について、その体制とともに話されました。
更に、相場低迷時に逃げ出さない質の良い資金の必要性についても語られ、それらが合わさって初めて、リターンの源泉になり得るとのことでした。

そこには、とらえどころのない美しい言葉はまったく出てこない、生業としての投信「運用」業の側面を見た気がします。
私の中で、いい会社に採算度外視で「えいや」と投資してしまうイメージは崩れ去りました。

話の最後に、「鎌倉投信を誤解していました。美しいコンセプトだけでなく、運用面についてもしっかりやっているというテクニカルなメッセージをもっと出された方がよいのではないですか?」と申しあげたところ、「そうだな~、それじゃ、今度運用に詳しい方々向けに別の説明会を考えましょうか」と仰っていました。

お酒も入り、穏やかな笑顔の鎌田社長の話にすっかり心酔してしまった水瀬でしたが、それではこれから鎌倉投信をポートフォリオに加える?というと、そこは慎重に検討させていただきます(;´∀`)
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Posted by水瀬ケンイチ