レバレッジ型・インバース型ETFの売買急増、押さえておくべき注意点をデータで確認

日経新聞によると、値動きが株価指数よりレバレッジ型・インバース型ETFの売買が急拡大しているとのこと。

【日経新聞2012年7月14日朝刊15面より引用】
新型ETFの売買急増 収益拡大やリスク回避に活用 個人投資家のニーズ映す
 値動きが株価指数より大きくなったり反対になったりする新しいタイプの上場投資信託(ETF)の売買が急拡大している。新型ETFの6月の月間売買代金は前月より2~6割前後増えた。株式相場の低迷が長引く中、売買益拡大やリスク回避を目的とした投資家のニーズを取り込んでいるためだ。今後も市場参加者の裾野が広がるとの見方が出ている。

日本株式のレバレッジ型・インバース型ETF(とVIX短期先物ETF)の売買代金のグラフ
【引用おわり】

記事では、日本株のレバレッジ型・インバース型ETF(とVIX短期先物ETF)の売買代金推移のグラフが掲載されています。これを見ると、レバレッジ型もインバース型ETFは伸びています。
現在、日本の株式市場は売買代金が低迷しており、レバレッジ型・インバース型ETFの伸びは、市場関係者にとって数少ない明るい材料になっていることでしょう。

証券会社がプッシュしてくる可能性があるので、ここで、以前の記事「東証、レバレッジ型・インバース型ETF上場へ。ちょっと注意点も」で指摘していた、押さえておくべき注意点を、あらためて振り返っておきたいと思います。


≪押さえておくべき注意点≫
レバレッジ型・インバース型ETFは、インデックスの2倍やマイナス2倍といった目標値を「日毎」に達成するように設計されているため、2日以上離れた2時点間の騰落率は目標値どおりにならない


例えば、日経平均が1年で50%下落したとして、インバース型ETFを1年保有していれば50%上昇するはずだから安心と思っていたら、実際は「50%は上昇してないじゃん!話が違うじゃないか!?」という事態になりえます。

また、日経平均が1年で50%上昇したとして、レバレッジ2倍型ETFを1年保有していれば2倍の100%上昇するはずだからしめしめと思っていたら、実際は「100%は上昇していないじゃん!読みは当たっていたのに…」という事態になりえるということです。

いずれのETFも、「前日」のインデックスの動きに対しては、目標値どおりの動きをしていますが、1年という期間を通して見ると、目標値どおりにならない可能性が高いということです。

実際のデータで確認してみましょう。
レバレッジ型・インバース型ともに、設定からまだ3ヶ月程度しか経っていませんが、以下が直近から3ヶ月間の日経平均とレバレッジ型ETF(1570)とインバース型ETF(1571)の騰落率です。

日経平均とレバレッジ型・インバース型ETFの騰落率

直近3ヶ月の日経平均の騰落率が -7.8%です。
1570は、日経平均の2倍の値動きをするので -15.6%になると思われがちですが、実際は -16.0%です。
同様に、1571は日経平均の-1倍の値動きをするので +7.8%になると思われがちですが、実際は +7.7%です。

1571は今のところ僅差ですが、1570はたった3ヶ月でもかなり下方乖離しています。
これが長期になるほど乖離する可能性が高まると思われます。

これは商品設計のミスではなく、レバレッジ型・インバース型ETFの「特性」です。
現在、これらのETFに投資をされているかたや、これから投資しようと考えているかたは、長く持てば持つほど思惑どおりにならないということを知ったうえで、賢く活用した方がよいと思います。
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