「真夏のインデックス投資ナイト」体験レポート (その3)

「真夏のインデックス投資ナイト」体験レポート (その1)(その2)の続きのシリーズ記事です。今回が最後です。

初心者向けのインデックス投資ナイトということで、まず投資を始めるための条件についてあれこれ話があった第一部が終わり、第二部に入るところからです。第二部のテーマは「投資の核となる考え方を理解しよう」です。

冒頭、第一部の最後に出てきたインデックスファンドという言葉に関連して、竹川氏から「インデックス投資」について説明がありました。

竹川氏
「低コストで全世界に分散投資する手段。いろいろなインデックスに連動するように運用するのがパッシブ運用(インデックス運用)。インデックスを上回るリターンを目指すのがアクティブ運用。
代表的なインデックスは、日本株はTOPIXや日経225、先進国株はMSCIコクサイインデックスで23か国1,200銘柄に、新興国株はMSCIエマージングインデックスで21か国700銘柄に投資できるパッケージ。
日本株、全世界株、新興国株いずれも6~8割のアクティブファンドがインデックスに勝てないというデータが出ている」

えんどう氏
「インデックス投資について分かり……ましたか?」

横山氏
「分かりやすくなるように一生懸命説明してくれたんだろうということは、分かりました!」(会場笑い)
インデックス投資にはいろいろな側面があり、ひとことで説明するのはなかなか難しいと思います。
竹川氏はインデックス自体と、アクティブファンドとのパフォーマンス比較を説明のメインに持ってこられました。簡潔であり、これはこれで正解だと思います。

どの側面までをセットでインデックス投資とするか厳密な決まりはないと思いますが、例えば、インデックス投資のバイブル「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)や「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)では、インデックスファンドに投資することに加えて、ドルコスト平均法で積立投資すること、バイ&ホールド(買い持ち)することなどを勧めています。

ここから、各ゲストによる持ち時間5分の「オススメ投資法」プレゼン大会です。
皆さん盛りだくさんの内容をスライドにまとめて次々と発表してくれたので、レポートがかなり長くなってしまいます。なので、ここでは独断と偏見でまとめた要点だけレポートします。

深田氏
・「正解」探しから「自分流」探しへ発想を転換して
・最初から目標の資産配分を完成させるのではなく、まずは「つまみ食い投資」で練習
・小額でいろいろな商品を買い、勉強しながら居心地が良いものを見つける。売ってみる経験もしておく
・安全資産は資産配分の円グラフの外!率ではなく金額で確保

花輪氏
・オススメはまず安全資産と投資資産に分けること
・いくらまでなら損できるかを考えて投資資産額を決める
・投資資産はいきなり株式が含まれるものは買わず、MMF等債券型の投資信託から
・安全資産も普通預金から個人向け国債10年に変えるだけで金利は25倍になる

竹川氏
・コツコツ投資を始めよう
・順番を間違えない。資産配分→商品選択→金融機関選択
・定期定額の積立投資と年1回のメンテナンス
・税制的に優遇されてるもの(401k・小規模企業共済)は積極的に使おう

山崎氏
・獨協大学で資産運用の試験問題を出した。採点基準は以下の4つのポイント
・(1)家計の分析、(2)資産の配分計画、(3)最適な商品選択、(4)購入窓口選択
・リスクに目処をつけ、資産の中身を期待できるリターンに対してまあまあ効率的に
・「退職金の運用を銀行に相談してはいけない」という回答が多く授業をした効果はあったなと思った

という感じでした。
深田氏のプレゼンで印象的だったのは、「売ってみる経験もしておく」という点です。
私は日本株の個別株投資(デイトレ)から投資に入ったので、買うだけでなく売りも経験していますが、売ったことがなければ売りに対する無用な思い入れを抱いてしまうことがあるかもしれません。少額で何度か、自分が良いと思うタイミングで売買してみれば、なかなか思い通りにいかないこともわかるでしょう。(トレードの才能に目覚める方もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれでひとつの才能ですからOK)

花輪氏のプレゼンの「MMFから始めよう」という提案も賛成です。
MMFはほとんど元本割れすることはない比較的安全な商品ですが、れっきとした投資信託です。注文方法やWEB画面上での見え方、税金などについて学べます。

竹川氏のプレゼンで一味違うのが、証券会社でのインデックス投資の前に、税制優遇がある401k(個人型・企業型)や小規模企業共済を検討しようという点です。
全員が該当するわけではないし、あまり知られていない制度ですが、税制優遇の旨みはとても大きいので自分が該当しないかチェックする価値はあると思います。

山崎氏の講義を受けた学生さんたちは、うらやましい限りです。
このテスト内容を覚えてさえいれば、将来、金融機関のカモネギ顧客になることもないでしょう。

この後、会場からの質問に対する質疑応答がありました。

Q.値下がりした投信の整理の考え方は?
A.まずコストが見合っているか考える。そして現時点で更に買いたくないと思うのであれば持たなくてもいいのでは(花輪氏)

Q.適切な損切りラインは?
A.そんなものはない。利確ラインも含め、投資判断から自分の買値は除外すべき(山崎氏)

Q.どこの情報を信じたらいいの?
A.メディア情報は署名で判断。私は「勝手師匠」と呼んでいるが、継続的に見て信頼が置けると思えば、ある事件があったらその人が何を書いてるかを見る。それを自分の判断基準の参考にする(深田氏)
A.本では「ウォール街のランダムウォーカー」(バートン・マルキール著)がいい。しかし鵜呑みにしない(山崎氏)

「新聞のタイアップ広告(対談記事の下方に関連金融商品の広告) に出ている著名人はヤバい。いわゆる“魂を売った人”には注意!」という価値ある情報も提供されたことを追記しておきます。

最後に、「投資の楽しさ」について、各ゲストからひとことずつメッセージがありました。

深田氏
「投資で失敗もしたが、世の中の色々なことが分かる。分かるようになって不安も減ってきた。分からないから不安なんです。それに儲かると嬉しい!長期投資の呪縛にとらわれ過ぎないことも大事だと私は思います」

花輪氏
「投資が、夫婦で話をするいい機会になっています。今日皆さまにも出会えた。出会いが楽しい要素です」

(ここで横山氏から「旦那さまとは投資で出会ったんですか?」というツッコミが!「あのその…」となる花輪氏、もしかして!?)

竹川氏
「インデックスというと無機質な感じがするけど、お金を投資する行き先をイメージすると楽しいですよ。例えば、先進国株式のファンドに1万円投資すると、250円がアップルに、85円がジョンソン&ジョンソンにいく。世界地図をイメージしながら投資をするともっと楽しくなります」

山崎氏
「投資でいいのは、自分の意思決定に結果がついてくるわかりやすさ。マーケットは常に新しい状況の連続で難しいが、意思決定に伴い結果が出ることを楽しめる、つまり人生が楽しいと思える人には投資は楽しいものなのです」

なるほど。投資をすると、勉強になって不安が減る、出会いがある、世界中にイメージが膨らむ、意思決定に伴う結果が楽しめる、等々の楽しさがあるようです。こうしてあらためて見ると、投資というのは「大人のたしなみ」かもしれないなぁと思いました。

今回のインデックス投資ナイトは、初心者向けということで、随所で素朴なツッコミ質問が入ったり用語解説が入ったりしました。特に、投資未経験素人代表の横山氏グッジョブ!
ただ、それでも初心者にはいくぶん難しく参加者が首をひねる場面もあったように見受けられました。ボリュームがある内容を、わかりやすく簡潔に話すのはなかなか難しいものですね。

とはいえ、イベント終了後、希望者による懇親会があり、そこで他のお客さんたちにお話をお聞きしたところ、初心者さんは「勉強になった」「解説があってよかった」という意見が多い感じでした。知ってるかたからは「頭の整理になった」との意見が出ていました。

イベントで得た知識を参考に、でも鵜呑みにはせず自分の頭で考えて、投資に活かしていけたらいいなと思いました。
本レポートが、読んでくれた皆さまにとってもなにかの参考になれば幸いです。

(おわり)


※本記事は水瀬の個人的解釈でまとめ・省略をしていますので、誤解・曲解があるかもしれないことを予めご了承ください。間違い等あればご連絡ください。可及的速やかに対応します。


<ご参考>
当ブログのインデックス投資解説。ご興味があればご覧ください(全8回のまとめ記事)
インデックス投資の基本
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