国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」(2012年9月末時点)、MSCIコクサイにギャップ
水瀬ケンイチ
個人投資家の期待を集めながらも、基準価額と市場価格の乖離の大きさが課題と言われてきた国内ETF。
海外資産クラスの主要銘柄「上場MSCIコクサイ株」(1680)・「上場MSCIエマージング株」(1681)・「MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信」(1550)の乖離率を、2012年9月末時点でチェックしてみます。

乖離率は、MSCIコクサイに連動する1680が -0.66%、1550が +0.30%、MSCIエマージングに連動する1681が +0.20%でした。
先月に引き続き、MSCIコクサイの2銘柄がプラス圏(割高)、マイナス圏(割安)にわかれています。これは、裁定取引の考え方だと、同じ指数に連動する2銘柄のうち、割安な方をロングして割高な方をショートすれば、「市場の値動きに関係なく」リターンが得られる状態と言えます。
まあ、乖離が今後解消する方向に向かうことが前提になりますし、ETFの流動性の問題もあるので、当ブログではそのようなトレードはおすすめはしませんが…(^^;
国内ETFの基準価額と市場価格の乖離は、低コスト運用を志向する個人投資家にとって重要なポイントです。全体的な傾向としては、乖離水準は縮小してきているようですが、局面局面では乖離が拡大する時もあります。
国内ETFは個人投資家が安心して投資できる対象たりえるのか、今後も定期的にチェックしていきたいと思います。
海外資産クラスの主要銘柄「上場MSCIコクサイ株」(1680)・「上場MSCIエマージング株」(1681)・「MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信」(1550)の乖離率を、2012年9月末時点でチェックしてみます。

乖離率は、MSCIコクサイに連動する1680が -0.66%、1550が +0.30%、MSCIエマージングに連動する1681が +0.20%でした。
先月に引き続き、MSCIコクサイの2銘柄がプラス圏(割高)、マイナス圏(割安)にわかれています。これは、裁定取引の考え方だと、同じ指数に連動する2銘柄のうち、割安な方をロングして割高な方をショートすれば、「市場の値動きに関係なく」リターンが得られる状態と言えます。
まあ、乖離が今後解消する方向に向かうことが前提になりますし、ETFの流動性の問題もあるので、当ブログではそのようなトレードはおすすめはしませんが…(^^;
国内ETFの基準価額と市場価格の乖離は、低コスト運用を志向する個人投資家にとって重要なポイントです。全体的な傾向としては、乖離水準は縮小してきているようですが、局面局面では乖離が拡大する時もあります。
国内ETFは個人投資家が安心して投資できる対象たりえるのか、今後も定期的にチェックしていきたいと思います。
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