ご長寿投信めざとく?そのためだけに野村證券に口座開設するならこんな商品はいかが

日経電子版に「ご長寿投信、めざとく・無理せず 担当者が語る」という記事が掲載されています。

有料会員向けの記事ですが、リード文は、「オプションなどを駆使した複雑な商品を短期売買──。そんなビジネスモデルが一般的な投信業界だが、長期間安定的に収益を上げ続けるファンドも存在する。担当者らの声に耳を傾け、その運用ポリシーに触れてみよう」という内容です。

記事では、「隠れた長期安定商品ランキング」として、過去10年間運用成績がよかった投信として、10年間の年間収益率のベスト20位が掲載されていました。そのぶっちぎりの1位は「オーロラファンド(タイ投資)」でした。

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(上記日経電子版記事よりランキングの一部を引用)

流行の新規設定投信よりも、ご長寿投信に注目しようという考えは大いに賛成です。
記事ではファンドマネージャーが、「タイでは堅調な消費が続くとしばらく前に判断し、小売業種の比重を高めて…云々」と好調の理由を自信満々に語っています。

でも、これを見て、「おお!じゃあこのオーロラファンド(タイ投資)を買おうか」と思ったあなた、ちょっと待って下さい。この話を聞いてからでも遅くありませんよ。

そもそも、単一国に投資するファンドの場合、10年間パフォーマンスがよいからといって、今後も好調が続くとは限りません。全世界の資本主義経済がゆるやかに発展し続けていくのと違い、単一国の絶好調が将来ずっと続くと考えるのは間違いです。日本の高度成長期が永遠に続かなかったことを思い出してください。未来のことが正確に分かる人は誰一人としていない以上、長期投資では「分散」が大切です。

それでも、東南アジアは今伸びざかりですし、「ちょうど新興国株式クラスに、東南アジアエリアを重み付けしたかったんだよ」というようなニーズはあり得ると思います。私も東南アジア地域の将来には大いに期待しています。
ただ、その場合でも、「オーロラファンド(タイ投資)」に飛びつく前に知っておくべきことはあります。

例えば、このファンドの販売会社はどこでしょうか?
調べてみると、野村證券ただ1社しかありません。野村證券の口座をもともと保有しているかたならよいのですが、当ブログでは資産形成層の個人投資家が大手証券を利用することをおすすめしていません。無用なセールスが多いのと、各種手数料が高すぎるからです。

それに、このファンドの信託報酬は年率1.491%と、とてもコストが高いです。高コストでもそれに見合ったリターンがあればよいという意見もよく聞きますが、実際どうでしょうか?

同じ野村アセットマネジメントが運用する、タイ株式に投資するETF「NEXT FUNDS タイ株式SET50指数連動型上場投信」(1559)との比較が以下の図です。

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(Yahoo!ファイナンスより)

「オーロラファンド(タイ投資)」はアクティブファンド(かつ為替ヘッジ有り)、「NEXT FUNDS タイ株式SET50指数連動型上場投信(1559)」はインデックス運用のETF(かつ為替ヘッジなし)ですが、上昇幅はそれほど変わりません。参考に入れたTOPIXと比べてみるとよく分かると思います。

こうして見ると、ファンドマネージャーさんには申し訳ありませんが、過去10年間運用成績がよかった直接の理由は、運用の巧拙もあるのでしょうが、それ以上にタイという国自体が他の地域より好調であったということのように思えてきます。

「NEXT FUNDS タイ株式SET50指数連動型上場投信(1559)」は、国内ETFなので、個別株と同じようにどこの証券会社でも購入できます。また、信託報酬は年率0.5775%と「オーロラファンド(タイ投資)」のじつに半分以下です。

素晴らしい成績をあげたというアクティブファンドがマスコミに取り上げられている場合、同じアセットクラスのインデックスファンドやETFが、実はそれと同等かそれ以上に高パフォーマンスなのでは?という疑問をもって調べてみることは、この先、いろいろな投資信託を見る上で役に立つと思います。

過去10年の成績を見てタイに投資したいという気持ちもわかりますし止めはしませんが、「オーロラファンド(タイ投資)」を購入するためにわざわざ野村證券に口座を開くほどかどうかは、一考の価値があるかもしれませんね。

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