「リスクと期待リターンは過去のデータから計算できる」が嘘だと分かる図2枚

今年の春に、『「リスクと期待リターンは過去のデータから計算できる」の嘘』(その1)(その2)というシリーズ記事を書きました。

「過去のデータはリスクの推計には使えるが、期待リターンの計算には使えない」ということを、いろいろな視点から示させていただきました。今回はまた新たな視点で、それが示せればと思います。ちょうどモーニングスターに良い資料が掲載されていました。

モーニングスター アナリストの視点(ファンド)
2012/12/18 リターンに関する誤解~上昇局面の罠にはまらないようにリスクも考慮を~

この記事は、最近の相場上昇で調子に乗るなという主旨の記事ですが、私が着目したのはそこではなく、掲載されていた2枚の図です。

1枚目は、暦年の各資産のリターン(円ベース)です。

暦年の各資産のリターン(円ベース)
(上記モーニングスターの記事より引用・クリックで拡大)

これは、各アセットクラスのリターン実績のランキングを色分けして示したものです。目を細めて(あるいは遠くから)眺めると、いろんな色がバラバラでまだら模様に見えます。

つまりこれは、最もリターンが高いアセットクラスは一定せず、そのランキングは毎年激しく入れ替わるということを表しています。だから、次に上がるアセットクラスを予測するのは非常に難しいというわけです。

ちなみに、これはよく使われる表現なので、似たような図をどこかで見たことがあるかたもいらっしゃるかもしれませんね(関連記事)。もうひとつ、ランキングの推移を色分けではなく折れ線グラフで表すと、上に下にと複雑に絡みあってゴチャゴチャになるので「スパゲッティ・チャート」などと呼ばれたりもします。


さて、次に2枚目の図です。これは、暦年の各資産のリスク(標準偏差)です。

暦年の各資産のリスク
(上記モーニングスターの記事より引用・クリックで拡大)

今度は、各アセットクラスのリスク(標準偏差)実績のランキングを色分けして示したものです。こちらは、同じ色がおおむね横一線に並んでいるように見えます。

つまりこれは、リスクが高いアセットクラス(例えば新興国株式)は毎年リスクが高く、低いアセットクラス(例えば国内債券)は毎年リスクが低いということです。

***

この2枚の図を何度か交互に見てください。そして、ためしに来年のランキングがどうなるか予想してみてください。誰がどう見ても「リターンよりリスクの方が予想しやすいな」と感じるはずです。

たった2枚のこの図からも、冒頭の「過去のデータはリスクの推計には使えるが、期待リターンの計算には使えない」ということが感覚的に分かると思います。「感覚的にじゃ困るんだよ!」と思われたかたは、今年の春に書いた2本のシリーズ記事をご覧ください。

過去のデータはとても重要ですし私も重視していますが、「万能」ではありません。使いどころを間違えると思わぬ怪我をしかねないので、慎重に取り扱いたいと思います。
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