国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」(2012年12月末時点)、主要3銘柄とも割安圏に

水瀬ケンイチ

個人投資家の期待を集めながらも、基準価額と市場価格の乖離の大きさが課題と言われてきた国内ETF。

海外資産クラスの主要銘柄「上場MSCIコクサイ株」(1680)・「上場MSCIエマージング株」(1681)・「MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信」(1550)の乖離率を、2012年12月末時点でチェックしてみます。

国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」



乖離率は、MSCIコクサイに連動する1680が マイナス0.37%、1550が マイナス0.20%、MSCIエマージングに連動する1681が マイナス0.83%でした。

今月は3銘柄ともマイナス(割安)圏に入ってきました。乖離幅は残念ながら1681がやや拡大しています。とはいえ、個人的に許容範囲の目安にしているプラスマイナス1%以下の水準ではあります。

マイナス圏で購入すると、本来の価値よりも割安に購入することができるので良いと思われるかもしれませんが、一方、マイナス圏で売却すると、本来の価値よりも安く売却することになり損をします。プラス圏での購入・売却はその逆になります。いちばん良いのは、プラスマイナスゼロという「適正価格」でいつでも売買できることだと覚えておいてください。

2012年を年間通して見てみると、MSCIコクサイに連動する1680と1550は、乖離が概ねプラスマイナス1%以内に収まっていました。しかし、MSCIエマージングに連動する1681は、乖離がプラス1%を超えた月があり、やや乖離の変動が大かったという印象でした。

ETFの基準価額と市場価格の乖離は、低コスト運用を志向する個人投資家にとって重要なポイントです。全体的な傾向としては、国内ETFの乖離水準は2~3年前と比較すると縮小してきているようですが、局面局面では乖離が拡大する時もあります。

国内ETFはインデックス投資家が安心して投資できる対象たりえるのか、今後も定期的にチェックしていきたいと思います。
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Posted by水瀬ケンイチ