野村グループ、ETN4銘柄上場ですが、いつもの注意事項
水瀬ケンイチ
野村證券は、香港、韓国のレバレッジ型(ブル型)株価指数およびインバース型(ベア型)株価指数に連動を目指すETN/JDR(信託受益証券)、合計4銘柄を2月18日に東京証券取引所に上場させると発表しました。
野村グループ、『NEXT NOTES』ブランドでETN/JDRビジネスを国内で展開
~2月18日、東京証券取引所へ上場予定~
銘柄概要は以下のとおり。
・NEXT NOTES 香港ハンセン・ダブル・ブルETN (2031)
ハンセン指数・レバレッジインデックス連動、信託報酬 年率0.80%
・NEXT NOTES 香港ハンセン・ベアETN (2032)
ハンセン指数・ショートインデックス連動、信託報酬 年率0.80%
・NEXT NOTES 韓国KOSPI・ダブル・ブルETN (2033)
韓国総合株価指数200・レバレッジインデックス連動、信託報酬 年率0.80%
・NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベアETN (2034)
韓国総合株価指数200(先物)・インバースインデックス連動、信託報酬 年率0.80%
ハンセン指数の騰落率の2倍、もしくはマイナス1倍になるように設計されたものと、韓国総合株価指数200の騰落率の2倍、もしくはマイナス1倍になるように設計されたETN/JDR(信託受益証券)です。
レバレッジ型・インバース型商品なので、長期投資には向きません。香港株式や韓国株式の相場動向がある程度わかるかたが、短期的にピンポイントで売買するのに向いた商品です。
いつもの話で恐縮ですが、レバレッジ型・インバース型商品の注意点を。大事なことなので何回でも書きます。
・インデックスの2倍やマイナス1倍といった目標値を「日毎」に達成するように設計されているため、2日以上離れた2時点間の騰落率は目標値どおりにならない
・インデックスの値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、マイナスの方向に差(ずれ)が生じる可能性が高くなり、期間が長くなれば長くなるほどその差(ずれ)が大きくなる傾向がある
これは、商品設計のミスではなく、レバレッジ型・インバース型商品共通の性質であり、東証WEBサイトに掲載されているパンフレットにも書かれていますので、私たち投資家は知っておく必要があります。
ところで、この『NEXT NOTES』シリーズの信託委託者は、なぜ運用会社の「野村アセットマネジメント」ではなく証券会社の「野村證券」なのでしょうね?
ちなみに、ETFの『NEXT FUNDS』シリーズの信託委託者は野村アセットマネジメントです。『NEXT NOTES』シリーズのETN/JDR(信託受益証券)という商品スキームと何か関係があるのかもしれませんが、よく分かりません。
ちょっと調べてみようと思います。
<追記> 2013/01/24
「このETN/JDR(信託受益証券)の信託委託者が運用会社ではなく証券会社である理由」を野村證券にメールで質問したところ、「ETFとETNの違い」について丁寧に説明した回答が来ました。それは知ってるんですが…。
ドンズバの回答をいただくことはなかなか難しいものです(;´Д`)
野村グループ、『NEXT NOTES』ブランドでETN/JDRビジネスを国内で展開
~2月18日、東京証券取引所へ上場予定~
銘柄概要は以下のとおり。
・NEXT NOTES 香港ハンセン・ダブル・ブルETN (2031)
ハンセン指数・レバレッジインデックス連動、信託報酬 年率0.80%
・NEXT NOTES 香港ハンセン・ベアETN (2032)
ハンセン指数・ショートインデックス連動、信託報酬 年率0.80%
・NEXT NOTES 韓国KOSPI・ダブル・ブルETN (2033)
韓国総合株価指数200・レバレッジインデックス連動、信託報酬 年率0.80%
・NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベアETN (2034)
韓国総合株価指数200(先物)・インバースインデックス連動、信託報酬 年率0.80%
ハンセン指数の騰落率の2倍、もしくはマイナス1倍になるように設計されたものと、韓国総合株価指数200の騰落率の2倍、もしくはマイナス1倍になるように設計されたETN/JDR(信託受益証券)です。
レバレッジ型・インバース型商品なので、長期投資には向きません。香港株式や韓国株式の相場動向がある程度わかるかたが、短期的にピンポイントで売買するのに向いた商品です。
いつもの話で恐縮ですが、レバレッジ型・インバース型商品の注意点を。大事なことなので何回でも書きます。
・インデックスの2倍やマイナス1倍といった目標値を「日毎」に達成するように設計されているため、2日以上離れた2時点間の騰落率は目標値どおりにならない
・インデックスの値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、マイナスの方向に差(ずれ)が生じる可能性が高くなり、期間が長くなれば長くなるほどその差(ずれ)が大きくなる傾向がある
これは、商品設計のミスではなく、レバレッジ型・インバース型商品共通の性質であり、東証WEBサイトに掲載されているパンフレットにも書かれていますので、私たち投資家は知っておく必要があります。
ところで、この『NEXT NOTES』シリーズの信託委託者は、なぜ運用会社の「野村アセットマネジメント」ではなく証券会社の「野村證券」なのでしょうね?
ちなみに、ETFの『NEXT FUNDS』シリーズの信託委託者は野村アセットマネジメントです。『NEXT NOTES』シリーズのETN/JDR(信託受益証券)という商品スキームと何か関係があるのかもしれませんが、よく分かりません。
ちょっと調べてみようと思います。
<追記> 2013/01/24
「このETN/JDR(信託受益証券)の信託委託者が運用会社ではなく証券会社である理由」を野村證券にメールで質問したところ、「ETFとETNの違い」について丁寧に説明した回答が来ました。それは知ってるんですが…。
ドンズバの回答をいただくことはなかなか難しいものです(;´Д`)
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