外国債券クラスの金融商品

水瀬ケンイチ

アセットアロケーションにおける「外国債券」クラスの金融商品として、僕は「バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド」を使っています。
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2006/02/10 マイアセットアロケーション

これは、純粋な債券ファンドではなく、バランスファンドです。
債券と高配当株式に配分され、全体の資産のうち60%~65%を高格付けの中長期債に、残りは配当のある株式に投資されます。
販売手数料はゼロ(ノーロード)、信託報酬は0.84%(エクスペンスレシオ0.24%+口座管理手数料0.60%)、信託財産留保額はゼロです。

何故、債券ファンドではなく、バランスファンドなのか?
それは、外国債券ファンドに、ノーロードかつ低信託報酬のものが見つからないからです。
惜しい債券ファンドとして、「中央三井外国債券インデックスファンド」があります。信託報酬は0.735%ですが、販売手数料1.0%と信託財産留保額0.10%がかかってしまいます。ドルコスト平均法で毎月購入していくので、販売手数料がかかるファンドはパスです。(長期保有による販売手数料の希釈化ができないので…)

とはいえ、「バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド」も、債券ファンドの代用としては、弱点があります。
まず、35~40%含まれる高配当株式部分、これが余計です。外国株式クラスは、純粋なインデックスファンドで運用したいです。
それから、年4回も分配金を出してしまうこと。財産形成中の僕としては、分配はナシ、もしくは年1回が好ましいです。
しかも、このファンドの分配金はちょっと特殊で、米国と日本で二重課税されてしまう仕組みになっています。確定申告で外国税額控除という処理をすれば、二重課税分のお金は返ってきますが、返還金が手元に届くのは随分後のことです。金額的には損はしていないのですが、厳密には返還されるまでの間の金利分損してしまいます。
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2006/03/13 バンガードのファンドの二重課税を確定申告で取り返す



誤解のないように補足しておきますと、「バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド」は、バランスファンドとして見ると、とても良いファンドだと思います。
米国の高配当株式への投資がしたい方から見れば、信託報酬は格安です。また、年4回の分配金も、むしろ喜んで受け取りたい方もいらっしゃると思います。
そういう方には、とてもおすすめのファンドです。

そんなこんなで、バランスファンドで代用しながら、低コストの世界債券ファンドの登場を待っています。が、正直、あまり期待はしていません。
証券会社も運用会社も、あまり儲からない商品だからです。高コストのグローバルソブリンでも売りまくった方がきっと美味しいのでしょう。

むしろベストなのは、外国債券そのものへの投資だと考えています。
米国ゼロクーポン債が最有力候補です。
これならいくら保有していても、信託報酬はかかりません。
ただ、大手証券会社だと年間3150円の口座管理手数料はかかってしまうようです。
この辺は、新興ネット証券の外国債券取り扱いに期待したいところです。
※関連記事
2006/03/27 ジョインベスト証券に期待するもの
ちょうど、FRBによる利上げ攻勢も一段落しそうな雰囲気を漂わせていますし、そろそろ外国債券投資の準備でもしようかと思っています。

<ご参考>
バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンドが購入できるのは、日本ではマネックス証券だけです。
口座開設は下からできます。(会社名をクリックしてください)
マネックス証券
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Posted by水瀬ケンイチ