隠れた勝者は、過去の相場低迷時にも怖がらないで買い続けてきた「コツコツ投資家」たち

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2013年3月6日の日本経済新聞朝刊マネー&インベストメント面に、「コツコツ投資家」が隠れた勝者だとする記事が掲載されています。

日経電子版 2013/03/06
コツコツ投資家 陰の勝利 買い続け株高で開花

日経記事によると、『投資環境を大きく変えた円安・株高。しかしうまく波に乗れた個人はあまり多くない。「隠れた勝者」は、過去の相場低迷時にも怖がらないで買い続けてきた「コツコツ投資家」たちだ』とのこと。ここでいうコツコツ投資家というのは、積み立て投資の投資家という意味だと思います。記事では、何人かの積み立て投資家のコメントが掲載されています。

「昨年の秋から損益は黒字に転換、今は投資額1250万円に対して250万円くらいの含み益」
「08年のリーマン・ショック後は大幅な含み損だったが、今は400万円程度の含み益」
「対象と時期を分散して長期投資し、世界経済が拡大していく恩恵を受けるのは実は投資の王道」
「僕らは何十年も先の老後のために投資しているので、目先の損益はどうでもいい。下がっても、安い値段で買い続けられるので逆にプラス」
「年齢が上がれば、価格変動の大きい株式の比率を下げ、現金や債券の比率を高めておく」

今回の円安&株高で含み益が出ているようで、なによりであります(上記の中に不肖水瀬のコメントも含まれております)。また、記事では、先日も開催された「インデックス投資ナイト」についても取り上げられています。「個人が選んだ投信には、一般的な「売れ筋」商品がまったく含まれていないことも知っておきたい」と評されています。

マイナーである自分たちの投資法が、こうして新聞記事に取り上げられるのは珍しいことなのでうれしい限りです。

ただし、ちょっと注意すべきなのは、(日経記事を読み込んでいただくと分かることですが)積み立て投資は、「最も儲かる投資法」でもなければ、「必ず儲かる投資法」でもありません。バイ&ホールドの宿命で、昨今のような暴騰を絶対に逃さない代わりに、時折起こる暴落もフルに喰らいます。

それに対処するために、年間の最大損失を確率的に計算し、自分のリスク許容度の範囲内に収まるポートフォリオを組むわけです。それもこれも、長期的には期待リターンがプラスであるという信念があればこそできることです。

日経記事では、「敗者のゲーム」著者のチャールズ・エリス氏の「個人に大切なのは低コストの商品で時期と対象を分散して投資し続けること」「相場には、突然上がる『稲妻が走る瞬間』があるが、予測できない。『稲妻』の恩恵を受けるには市場に居続けること」というコメントを引用していますが、そのとおりだと思います。

しかしながら、2008年のリーマン・ショック後の相場低迷で、バイ&ホールドや積み立て投資という投資法について、マイナスを抱えつつ投資を続けるという「プロセス」(途中経過)だけを捉えて、コツコツ投資家たちは必要以上の中傷を受けてきました。平たく言えば、「バカ扱い」をされてきたのです。

数年間にわたる相場低迷時の含み損を気にせず、強い信念をもって長期的な目的達成にむけてコツコツ投資してきた人が、大いに報われる状況になったという2013年の出来事を、ひとつの事実としてここに記録しておきます。

このブログ記事は、カテゴリー「売らずに我慢するテクニック」に追加しておきます。何年か後、相場暴落で苦しくなった時に、読み返すことができるように……。

今後、相場がどうなるかはまったく分かりませんが、自分のリスク許容度に応じた広く分散されたポートフォリオをもって、慌てず騒がず愚直に積み立てていきたいと思っています。


<ご参考>
日経新聞記事にも出てきた「敗者のゲーム」はインデックス投資の古典的名著です。未読の方はぜひ。
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