新入社員の皆さんへ、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーからのメッセージ (2013年版)

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4月1日は、多くの会社で入社式が行われたことと思います。

まずは、新入社員の皆さん、ご就職おめでとうございます! きっと期待と不安が入り混じっていることでしょう。「大志を抱け」とか「プロ意識を持て」などという立派なお話は、世の社長さんたちにお任せするとして、ここは、入社十ウン年目の不肖水瀬が、入社時にこうしておけばよかったなあと思うところを中心に、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー流アドバイスをさせていただきたいと思います。
2008年に書いた記事を2013年版としてアップデートしてお伝えします)

要点は、以下の5点です。

(1) 給与口座は新生銀行か条件付きでメガバンク
(2) 財形貯蓄を活用してほったらかし貯蓄
(3) 勉強のための1万円インデックスファンド
(4) 生命保険はできるだけ入らない
(5) 社内恋愛は控えめに

ひとつずつ、その理由を説明していきますね。

(1) 給与口座は新生銀行か条件付きでメガバンク

会社に入ると、何かとお金のやりとりが増えます。学生時代にはあまり使わなかった「振込」を使うことも増えてきます。例えば、家賃や駐車場代の支払い、ネットショッピング・通販、親への仕送りなどなど。

「入出金」は無料という銀行は多いですが、「振込」も無料かどうかは今まで以上に大切になってきます。こうした観点からは、個人的には新生銀行、メガバンク(残高10~30万円以上等の条件付きではありますが)がよいと思います。この超低金利時代、一定回数振込無料のアドバンテージは大きいです。

「いや、住信SBIネット銀行や楽天銀行といったネット銀行も振込無料だし金利も高いのでいいぞ」というご意見もあります。私もかつて金利目当てにネット銀行に口座を作りました。

で、作ってから分かったのですが、ネット銀行は金利こそ高いのですが、電気・ガス・水道などの公共料金の口座振替や、クレジットカードの引き落とし口座として認められていない場合があると知りました。また、確定申告の還付(お金が返ってくる)の時に、ネット銀行の口座を指定したら税務署から呼び出され、「ネット銀行には還付できないので普通の銀行にしてください」と断られたことがあります。

東日本大震災の際には、いくつかの銀行で通帳がなくても身分証明ができれば一時的にある程度の引き出しができる措置が取られていました。ただし、そこにネット銀行は含まれていませんでした。

一生付き合うことになるであろうメインバンクです。まずは、今後発生するであろう様々な出来事に対して、なるべく制約が少ない銀行の中から、手数料が安いところをメインバンクにすることをおすすめします。ネット銀行は、サブバンクとして活用すればよいと思います。

ただし、新生銀行やメガバンクの金融商品(投資信託や仕組債など)には、良質でないもの(もっと言ったら詐欺的なもの)が含まれていますので、普通預金・定期預金以外の金融商品には一切手を出さないのが賢い使い方だと思います。

※勤務先やお住まいの場所によっては、地銀や信金が一番便利ということもありますので、ご自身が重視する条件に合わせてよく比較して選んでください。


(2) 財形貯蓄を活用してほったらかし貯蓄

私が「これはやっておいて良かったな」と実感していることのひとつに、「給料天引きの貯金」があります。
20代の頃は、仕事に、遊びに、合コンにと忙しいものです。「お金が余ったら貯金しよう」という考えは、暇な時の考えで、忙しくなってくるとたいてい挫折します。忙しくなる皆さんには、「ほったらかし」にできる仕組みが吉だと思います。

勤務先に、財形貯蓄制度があれば、ぜひこれを活用する方がよいと思います。給料天引きだし、住宅財形・年金財形の場合、550万円まで利子が非課税です。(各種条件があります。詳しくは該当金融機関にご確認ください)

現在の日本は超低金利ですが、今後金利が上昇してくれば、利子非課税のメリットも上昇してくることと思います。会社によっては、財形貯蓄に補助金が何パーセントが付くところもあるようです。そういう場合は、利用しない手はないと思います。

私は入社当時、「財形貯蓄の口座はどこにする?」と聞かれて、「え?え?」と何だかよく分からないうちに会社に勧められるまま、労働金庫に新規口座開設させられてしまいました。労働金庫自体にあまり不満はないのですが、今となっては財形のためだけの口座になってしまい、資産管理が面倒になりました。

皆さんは、給与口座と同じ銀行を指定すると更によいと思います。

※このお話が昨年取材され、日本経済新聞2012年3月28日朝刊に掲載されました(該当記事)。


(3) 勉強のための1万円インデックスファンド

私は基本的に、いわゆる「生活防衛資金」が貯まるまでは、本格的な投資はするべきではないと考えています。生活防衛資金とは、様々なトラブルから自分と家族の生活を守るための安全資金です。

「生活費の2年分以上」(関連記事)がよいと考えて実践しています。人によっては、生活費の半年分とか3か月分とか、いろいろ言われていますが、「ゼロ」でよいという意見は聞いたことがありません。

しかし、新入社員の皆さんには、投資とは別な観点で、「1万円分だけインデックスファンドを買ってホールドする」ことをご提案します。

まともな上司なら、新入社員に「新聞くらい読め!」と言うと思います。今はPCやスマホでも読めて便利です。しかし、新聞が大事なのは分かりますが、興味というものは他人に持てと言われてもなかなか持てるものではありません。あくまで自発的なものではないでしょうか。

そこで、1万円だけでも、実際に自分のお金でファンドに投資することによって、「今日は値上がりしているけど何かあったのかな?」とか「今日値下がりしたのは何故だろう?」といったような疑問が湧き、自然に新聞やニュースに目が向くようになります。たった1万円で、値千金の勉強になること請け合いです。

実際の銘柄は、新聞やニュースでよく目にする「日経平均」に連動するインデックスファンド(ニッセイ日経225インデックスファンドなど)が効果が高いと思います。ただし、積み立てではなく、一回買うだけです。(追加投資は、生活防衛資金ができるまでのお楽しみにしてください)


(4) 生命保険はできるだけ入らない

勤務先にもよるでしょうが、春になると、何故か社内にきれいなお姉さんがうろうろしだします。どこから入れてもらっているのか分かりませんが、大手生命保険会社のセールスレディさんたちです。

ぜひお話したいという男性諸君のお気持ちは、痛いほど分かります。しかし、私と共著で本を執筆した山崎元氏は「お金をふやす本当の常識―シンプルで正しい30のルール」のなかで、「生命保険にはできるだけ加入しない。本当に必要な保険にだけ泣く泣く加入すること」と指摘しています。

また、「頼れる親類も資産の蓄積もない若い夫婦に子どもが出来てしまったというような場合に、ある程度の期間、掛け捨ての定期保険に入っておくといいだろうという程度のこと」とも言っています。

言い方はともかく、趣旨には賛成です。私も夫婦共働きで子供がいないので、生命保険には入っていません。少なくとも、資産運用的観点で考えてみれば、人海戦術で契約獲得活動をしている会社の金融商品(保険)が、コスト的に有利なものであるはずがないと思っています。

家族構成など諸条件を考えて、どうしても生命保険が必要というかたであっても、たまたま会社に来たセールスレディからでなく、比較サイトなどでじっくりコストなどを検討(現在はライフネット生命やネクスティア生命など、コストが安いネット生保も登場しています)して、納得がいくものを自分で選ぶとよいと思います。

私の入社当時、総務部や労働組合のおっちゃんたちに、「生命共済に入れ!うちの社員はみんな入っているぞ」とすごい勢いで勧誘されました。しかし、何故か私はこれには最後まで首を縦に振りませんでした。おそらく、おっちゃんたちの強引さが気に食わなかっただけだったと思うのですが、今にして思えば結果オーライ、賢明な判断だったと思います。

会社の共済などは、一般の生命保険に比べたら安いようですが、いくら安くても、自分にとって不要なものは買うべきではないと思います。

※生命保険について、私がいちばん参考になったのは「生命保険のウラ側」(後田亨著)という本です。以前、書評も書いたのでご興味があればどうぞ(該当記事)。


(5) 社内恋愛は控えめに

男女ともに、ハイリスク&ローリターンです。
詳しくは……聞かないでください(笑)

***

以上、水瀬の拙い経験(や苦い思い出)を中心に、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー流アドバイスを、つらつらと書き連ねてきましたが、新入社員の皆さんの何かのお役に立てば幸いです。

もし、あなたが、「なに言ってんだ、もっといい○○銀行があるだろう!」「いや、生活防衛資金は半年で十分だ!」というように反論をお持ちになったら、頼もしい限りです。これからの皆さんにとって、他人の意見を鵜呑みにせず、自分の頭で考え行動すること、それが一番大切かもしれません。

なにはともあれ、大変な時代ですがこれからいっしょに頑張りましょう!


※今回のようなライフプランの話は、個人個人の価値観や置かれた環境によって、判断が違って然りです。いち個人投資家の戯言としてご笑覧いただければ幸いです。
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