昨今の日本株上昇でテンション高くなってるインデックス投資家へ

ここ半年くらい、日本株をはじめとする株式市場が好調です。

データで見てみると、たとえば日経平均は、ちょうど1年前2012年5月2日には8,796円でした。1年経った直近2013年5月2日には13,694円と、年率で約46%も上昇しています。同じく、MSCIコクサイ指数は約40%、MSCIエマージング指数は約25%上昇しています。

TOPIX、MSCIコクサイ、MSCIエマージングの1年チャート

グラフで見ると上記のような感じです。青がTOPIX(日本株)赤がMSCIコクサイ(日本以外の先進国株)緑がMSCIエマージング(新興国株)です。右肩上がりで、特に半年前あたりからグングン上昇しています。たいへん結構なことです。

新聞報道を見ると、毎日のように「アベノミクス効果で日本株好調!」「日銀黒田バズーカ砲炸裂!」とかまびすしいです。マネー誌を見れば、総資産数億円という資産家の体験談が誌面を飾っています。Twitter等のSNSを見れば、「億り人(おくりびと)」と呼ばれる1億円達成投資家が現れはじめています。

私のブログにも、「この状況で分散投資なんてバカですか?」という知らない人からのメールに加えて、インデックス投資家さんからも、「日本株比率を高めた方が良いのでは?」「生活防衛資金を預貯金で2年分も用意するのは投資効率が悪いのではないか」というようなご意見メールが来るようになっています。

世の中はいま、「テンションが高い」意見に満ち溢れています。

こういう状況を見るにつけ、私は「ああまたか」という感想しかわいてきません。過去何度も繰り返されてきた、典型的な上げ相場の有り様です。

マスコミや投資家は目先の相場上昇に興奮し、いつも以上に近視眼的になっています。投資家は現在上がっている投資対象(=日本株)に殺到しています。先日、あるインデックス投資家さんからいただいた質問は、「新興国株が不調であり、期待リターンが日本株より高いのはおかしいのではないか」という内容でした。日本株が光り輝いて見えているようです。

上記右肩上がりのグラフは、期間が直近1年間のものでしたが、ためしに5年間のものに変更してみます。

TOPIX、MSCIコクサイ、MSCIエマージングの5年チャート

先のグラフと同じように、青がTOPIX赤がMSCIコクサイ緑がMSCIエマージングです。これを見ると、そもそも株式市場自体は、リーマン・ショック前の水準に届くか届かないかくらいに戻っただけです。

短期投資家ならまだしも、長期投資家から見たら、「なにを大騒ぎしてるのか」という水準に過ぎないのではないでしょうか。特に、私たちインデックス投資家からすれば、ここ最近の日本株の好調なんて、「大数の法則によって本来の期待リターンに少し近づいただけじゃない?」というレベルの出来事ではないかと思います。

また、その間、TOPIXはMSCIコクサイやエマージングと比べて、飛び抜けてパフォーマンスが良いわけでもありません。グラフの期間を10年に伸ばすと、また違った傾向が見て取れるでしょう。

上げ相場で話題になるアセットクラスは、目下のところ俄然日本株ですが、すこし前はJ-REITでしたし、その前は金などのコモディティだったような気がしますし、2~3年前は新興国株だったでしょうか。その前は……。好調だったアセットクラスの推移下記の図表が分かりやすいと思います。

面白いくらいに毎年バラバラですので、日本株の好調も2013年だけ一番上にくるかもね、そんな程度に終わるかもしれません。どうなるかは分からないのです。

暦年の各資産のリターン(円ベース)
モーニングスターより引用・クリックで拡大)

長期投資家は本来、評価スパンが長いはずです。遠い将来(数十年後)に利益が出ているように動きます。勝負がつくのは数十年後なので、それまではプロセスに過ぎません。

ともすれば、マスコミ報道や他の投資家(短期投資家を含む)の情報から、テンションが高くなってしまいがちな昨今ですが、私たちインデックス投資家としては、株価動向でいたずらにテンションを上げることなく、冷静に運用したいものです。

お前は具体的にどうするのかって?

今までの10年間とおんなじです。株価が上がっても、投資額を増やしたり株式の比率を高めたりはしません。相場が良い時も悪い時も、将来の株価動向は読めないという前提に立ち、自分のリスク許容度に応じた広く分散されたポートフォリオをもって、慌てず騒がず淡々と市場に居座り続けます。


<関連記事>
2013/02/08 株高で浮かれる世の中、浮かれず淡々としているインデックス投資家たち


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