外国株式インデックスファンド放浪記(その5)

水瀬ケンイチ

前回の記事の続きです。

僕は、野村ファンドネット証券で「PRU海外株式マーケット・パフォーマー」を中心としたインデックス投資を続けていました。
しかし、そんな平穏な日々もそう長くは続きませんでした。

ある日、うちに帰ると、野村ファンドネット証券から、一通の手紙が来ていました。
それを読んで愕然としました。

―――都合により会社を解散します。

いろいろ書いてありましたが、そんな主旨でした。しかも、手紙はこう続きます。

・口座および保有ファンドは、希望に応じて野村證券に引き継ぐ。
・ただし、以降、追加購入できるファンドは一部のみ。

皆さまお察しのとおり、PRU海外株式マーケット・パフォーマーは、追加購入できるファンドの対象外でした。
これでは、大和証券投資信託委託の時とまったく同じです。

その時点で、野村ファンドネット証券は、会社設立からまだ何年も経っていませんでしたが、たくさんの記事広告をマネー誌に打ちまくり、個人投資家に長期投資、分散投資、ドルコスト平均法を推奨し続けていました。
直販で細々とやっていた大和証券投資信託委託と違い、既にかなりの数の個人投資家が、長期投資を目指して口座開設していたはずです。
そこへきての突然の事業廃止。そして強制的口座移管に伴うファンドの追加投資終了です。
相当な数の個人投資家が泣かされたことは容易に想像がつきます。

僕は、深い失望とともに、PRU海外株式マーケット・パフォーマーを売却し、野村ファンドネット証券の口座を解約しました。


その後しばらく、最大手でもダメなら一体どうすればいいんだよ……と途方に暮れてしまいました。
幸い、PRU海外株式マーケット・パフォーマーを取り扱っている金融機関は、野村ファンドネット証券だけではありませんでした。でもそれは、聞いたことがないような証券会社や地方銀行だけでした。
その時の僕の頭では、証券最大手である野村が撤退したファンドを、聞いたこともないような証券会社や地銀で、安定的に購入できるとは到底思えませんでした。
証券大手である野村と大和に裏切られたのに、どうして、聞いたこともない証券会社や地銀が信用できましょう。

結局、僕はまた、新たな外国株式インデックスファンドと、それに加えて今度は、「信用できる金融機関」を求めて彷徨いだしました。

(次回に続く)

P.S
余談ですが、今にして思えば、外国債券購入のためにだけでも、野村證券に口座移管しておけばよかったかなと少々後悔しています。でも、まぁあの時の心境を思えば無理ですね、やっぱり…。
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Posted by水瀬ケンイチ