東証に上場されるiシェアーズ3銘柄の分配金への二重課税分は取り返せるのか?(推論)

前回の記事『海外ETFの「iシェアーズ」3銘柄(先進国株・新興国株・フロンティア株)が東証に上場へ!』では、海外ETFのTOK、IEMG、FMが東証にも重複上場されることを取り上げました。

今回の記事では、このiシェアーズ3銘柄の分配金への二重課税分は取り返せるのか?という点を推論したいと思います。

海外市場に上場された海外ETFは、分配金に対して海外の国と日本の両方で二重に課税されます。しかし、米国の場合、日本との租税条約に基づいて、米国での課税分は確定申告することで還付されます(外国税額控除)。
私自身も、米国上場の海外ETFに投資しているので、毎年確定申告を行ない、外国税額控除で米国課税分相当の還付(控除限度額の範囲内ですが……)を受けています。

今回、東証に上場されるiシェアーズ3銘柄について、分配金への二重課税分は、なんらかの方法で取り返せるのでしょうか?

結論から申し上げると、取り返せる場合と、取り返せない場合があるようです。

なんだか煮え切らない回答ですが、この疑問を解く鍵は、EDINETのiシェアーズ3銘柄の有価証券届出書にありました。
EDINETの有価証券届出書
(EDINETの「iシェアーズ エマージング株ETF」の有価証券届出書より)

抜粋すると、

『受益者が負担する米国の税金について、登録配当金受領口座方式、個別銘柄指定方式および配当金受領証方式を選択し、分配金を受領する受益者は、本受益権に係る分配金の支払いを行う受託者によって行なわれる外国税額控除を受けることができます。一方、株式数比例配分方式選択肢、分配金を受領する受益者は、受託者による外国税額控除を行う義務が適用されません。
したがって、株式数比例配分方式により分配金を受領する受益者は外国税額控除を受けることができません』

とあります。
文面どおり受け取ってよいのかどうか分かりませんが、とりあえず、そのまま文面通り受け取り、話を進めます。

配当金の受け取り方法によって外国税額控除を受けられるかどうかが違うらしいので、まずは配当金の受取方法を整理しておきます。

◆株式数比例配分方式
 配当金を証券会社経由で受け取る方法
◆登録配当金受領口座方式
 保有するすべての銘柄についてお客さまが指定する銀行口座に発行会社が送金する方法
◆配当金領収書方式
 配当金領収書を受取り郵便局等で換金する方法
◆個別銘柄指定方式
 銘柄ごとに「配当金払込指定書」を提出して指定した銀行等の預金口座に入金する方法
 (大和証券WEBサイトより)

私自身、昔は「配当金領収書方式」(郵便局で換金する方法)で配当を受け取っていましたが、郵便振替の用紙を紛失してしまったこともあり(該当記事)、現在は「株式数比例配分方式」(配当金を証券会社経由で受け取る方法)にしています。この方式は比較的新しく利便性が高いので、今はメジャーなのではないかと思います。

しかし、有価証券届出書の文面通りに受け取ると、配当金の受け取り方法が「株式数比例配分方式」の場合は、外国税額控除を受けることができないとあります。逆に、その他の受取方法であれば、外国税額控除を受けられるとあります。

以上のことから、分配金への二重課税分は取り返せるのかについては、口座開設している証券口座における配当金の受け取り方法による、ということのようです。

ただし!!

この考察は、本日2013年6月14日時点の有価証券届出書を文面通りに受け取った個人的な推論です。iシェアーズ3銘柄がJDRというやや複雑な仕組みであることもあり、外国税額控除を行なうべき主体は誰なのか(受託者なのか私たち受益者なのか等)という点が曖昧で、本記事では意図的にぼやかしています。

でも、最終的に投資家が二重課税分を取り返せるかどうかが重要だと思うので、本記事でポイントを指摘させていただきました。

投資の税制においては、「制度上はああだが実際はこうだ」という話は枚挙にいとまがありません。実際に取引される際には、口座開設している証券会社に外国税額控除の扱いをご確認いただきたいと思います。

私が口座開設しているネット証券各社での扱いが明らかになったら、また報告させていただきたいと思います。


P.S
海外ETFの分配金の税金については、SBI証券と楽天証券で扱いが違ったりする事例もあり、なんだか歯切れが悪くて申し訳ありませぬ。
関連記事


  





トラックバック

MSCIコクサイ指数連動 先進国株ETFの比較

7月17日にiシェアーズ 先進国株ETF(1581)が上場予定と言うことで、同じ...

広告

ブログ内検索

ファンドで選ぶ証券会社

楽天証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、各種取引で最大130,000円分獲得キャンペーン実施中(2017/08/31まで)

SBI証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i、EXE-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、総合口座開設&各種お取引で最大100,000円プレゼントキャンペーン実施中!(2017/08/31まで)

マネックス証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月1,000円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの手数料ネット証券最安、特定口座対応
・米国ETF手数料実質無料サービス「ゼロETF」あり

カブドットコム証券
・一部インデックスファンド購入可(SMT、eMAXIS、Funds-iなど)
・投信積み立ては月500円から
・海外ETFの取り扱いはないが、所定の国内ETFが売買手数料無料の「フリーETF」サービスあり

セゾン投信
・これ1本でVanguardの超低コストインデックスファンド8本に国際分散投資できる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が購入可
・投信積み立ては月5,000円から

人気記事ランキング

ブログパーツ

逆アクセスランキング

アクセスランキング

過去記事(月別)

厳選ブログリンク集

RSSフィード

カウンター(2006.1.27設置)