「〈新版〉投資信託選びでいちばん知りたいこと」(朝倉智也著)は投資信託の超・具体的な実用書

「〈新版〉投資信託選びでいちばん知りたいこと」(朝倉智也著)を読みました。本書は投資信託の超・具体的な実用書だと思います。

〈新版〉投資信託選びでいちばん知りたいこと〈新版〉投資信託選びでいちばん知りたいこと
朝倉 智也

ダイヤモンド社 2013-09-28
売り上げランキング : 1031

Amazonで詳しく見る
楽天ブックスで詳しく見る
by G-Tools

本書は2006年に発売された同名の著書の「新板」です(該当記事)。前著では国内・先進国だけだったアセットクラスについて、新たに新興国も加え、投資信託の見方を解説しています。

著者がモーニングスターの代表取締役ということもあり、コスト・リスクとリターン・純資産額の推移などの各種データを、モーニングスターのどのWEBページの、どの部分をチェックすればよいか、ページの写真とともに具体的に書かれています。

投資の初心者でも、気になった投資信託銘柄のチェック項目をモーニングスターで調べる時に、迷うことはないでしょう。

一方で、投資信託をいたずらに褒めちぎることなく、問題点や気をつけるべき注意点についても、率直に書かれています。

本書のオビは、『たった3つのポイントで「買ってはいけないファンド」「地味だけど良いファンド」がおもしろいほど見分けられる!』です。このポイントでスクリーニングするだけでも、「買ってはいけないファンド」だらけだということがわかる仕様になっています。

ポートフォリオを組んで投資信託を購入した「後」の運用についても、モニタリングやリバランスのやり方について分かりやすく書かれています。珍しいのは、「投資信託を売却する」時のことも書かれています。投資の目的が変わった時、投資信託の運用方針が変わった時などいくつかあるのですが、その中に、「相場が悪くなった時」というものはありません。短期的な売買をすすめるものではありません。

ひとつだけ気になる点があります。最近の朝倉氏の著書に共通しているようですが、おすすめポートフォリオや各投資信託銘柄について、「リスクを標準偏差の数字で表さない」という点が引っかかります。「リーマン・ショック後、正規分布に基づく標準偏差はもはや使えなくなった」というのが理由だと某投資イベントで説明されていました。

それはそれでひとつの考え方としてよいとは思うのですが、本書の中で解説されている「リスクとリターン」の項目では、「シャープレシオ」を見るように書いてあります。これは、「(ファンドの平均リターン-安全資産利子率)÷標準偏差」で計算されますが、結局、計算式の中に「標準偏差」の数値が使われています。これはちょっとした矛盾です。

ただ、「正規分布に基づく標準偏差」も確率的な目安にすぎないので、過信してはいけないし、説明に使わないという考え方自体を否定するものではありません。モーニングスターには、標準偏差のデータもしっかりと掲載されていますので、必要に応じて参照すればよいと思います。

全体を通して、投資信託についてモレなくダブりなく、とても丁寧かつ具体的に解説した良本だと思います。本書がおすすめなのは、NISAで投資を始めようとしている投資初心者、それから、モーニングスターの活用方法を学びたい投資中級者です。

ブログを書くために、日々モーニングスターを使いこなしている(つもりになっていた)私も、「知らなかった!」という検索方法が出ていて、参考になりました。


<関連記事>
2006/11/18 「投資信託選びでいちばん知りたいこと」(朝倉智也著)は良書
2011/12/23 【投信業界は注目すべし】 金融審議会のモーニングスター資料が素晴らしすぎる件
関連記事


  





広告

ブログ内検索

ファンドで選ぶ証券会社

楽天証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、各種取引で最大130,000円分獲得キャンペーン実施中(2017/08/31まで)

SBI証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i、EXE-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、総合口座開設&各種お取引で最大100,000円プレゼントキャンペーン実施中!(2017/08/31まで)

マネックス証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月1,000円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの手数料ネット証券最安、特定口座対応
・米国ETF手数料実質無料サービス「ゼロETF」あり

カブドットコム証券
・一部インデックスファンド購入可(SMT、eMAXIS、Funds-iなど)
・投信積み立ては月500円から
・海外ETFの取り扱いはないが、所定の国内ETFが売買手数料無料の「フリーETF」サービスあり

セゾン投信
・これ1本でVanguardの超低コストインデックスファンド8本に国際分散投資できる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が購入可
・投信積み立ては月5,000円から

人気記事ランキング

ブログパーツ

逆アクセスランキング

アクセスランキング

過去記事(月別)

RSSフィード

カウンター(2006.1.27設置)