NISAでの米国ETF運用の疑問に対するネット証券各社からの回答比較

NISAで米国ETF

来年1月のNISA(少額投資非課税制度)開始まで、残り1か月を切りました。

私は運用コストの低さと永続性の観点から(少々手間はかかるものの)、NISAでは米国ETFで運用しようと考えています。

今まで、主要ネット証券各社ともNISAでの米国株式(米国ETF)についてはあまり情報がなく、質問しても「未定、未定」でした。しかし、制度開始まで1か月を切ったこの時期になると、さすがにもう未定は通用しないだろうということで、個人的にずっと気になっていた詳細部分を最終確認(質問)してみました。

主要ネット証券各社からの回答が出揃いましたので、回答をご紹介するとともに、各社横並びで比較してみようと思います。

(1) NISA口座の年間限度額100万円に、米国ETFの「売買手数料」は含まれるのか?

SBI証券:含まれない
楽天証券:含まれない
マネックス証券:含まれない

水瀬コメント:
キャンペーンで初年度売買手数料無料としている会社もあり、当面あまり気にならないかもしれませんが、2年目以降のことを考えて質問しました。

これは各社共通でしたね。決して安くはない米国株式の売買手数料は、非課税枠に含まれないとのことで安心しました。



(2) NISA口座の「年度ごとの投資分の損益」はWEBサイトで確認できるのか?

SBI証券:未定
楽天証券:2014年のサービス開始時点では用意していないが、今後の制度改正やお客様のご要望などをふまえ、専用ページの改善を順次検討している
マネックス証券:NISA制度が開始され2年目前までにはなるが、年度毎に分けて残高を管理、表示できるよう対応予定

水瀬コメント:
各年度の損益が分からないと、5年後にロールオーバーするかが判断できない可能性があることから質問しました。後になって慌てたくないものですから。

現時点では、各社の良し悪しが判断つきません。マネックス証券も対応予定とありますが、「NISA制度が開始され2年目前までにはなるが」部分の意味が、文面からはよく分かりませんでした。年度ごとの損益が5年後に把握できないと意味がないのですが……。



(3) NISA口座では「為替取引」と「米国ETF取引」、どの部分の利益まで非課税になるのか?

SBI証券:NISA口座での米国ETF取引まで非課税。為替取引は含まれない
楽天証券:NISA口座での米国ETF取引まで非課税。為替取引は含まれない
マネックス証券:現時点では回答できない

水瀬コメント:
質問が遠回りだったかもしれないのですが、聞きたかったのは、為替取引はNISA口座内で行なうのか?それともNISA口座外で行なうのか?ということでした。

SBIと楽天では、どうも為替取引はNISA口座外で行なう仕様のようですね。マネックス証券はこの時期にこんな基本的な事項も回答できないというのはどういう了見でしょうか。

なお、楽天の回答には注意事項として、「外国株式等をお買付いただく場合は、現地買付約定金額に当社所定の為替レートを乗じた金額がNISA口座での取得金額と計算され、年間累計購入代金に算入され、そのお買付けいただいた商品を非課税適用期間内に売却されますと、当該譲渡益が非課税となります」とありました。要するに、「為替取引は非課税にならないといっても、そもそも米国株式の損益自体は為替レートを使って計算するものだから、そこは混同しないでね」ということかと思います。



(4) NISA口座と課税口座でそれぞれ同じ米国ETF銘柄を保有している場合、「分配金の通知書」は2つ出るのか、それとも、1つにまとめられるのか?

SBI証券:2つに分けて発行予定だが、詳細は未定
楽天証券:2つに分けて発行
マネックス証券:現時点では回答できない

水瀬コメント:
もし、NISA口座の外国税額控除ができない場合、「分配金の通知書」がひとまとめだと、既存課税口座分の外国税額控除の計算が非常に面倒くさくなるなあと心配だったので質問しました。

どうやら2つに分けて発行される可能性が高いようです。これは安心材料です。
早ければ来月にはもう1回目の分配金が出る米国ETF銘柄もあるのですが、マネックス証券はこの時期にそんな基本的な仕様も回答できないというのはどういう了見でしょうか。



(5) NISA口座で運用中の米国ETFの分配金は「NISA口座」に入るのか?それとも、「課税口座」に払い出されるのか?

SBI証券:NISA口座に入る
楽天証券:弊社証券口座の「外貨預り金」に入金される
マネックス証券:現時点では回答できない

水瀬コメント:
NISAでは分配金は出ないに越したことはありませんが、出てしまうものであれば、どの口座に入るのかが気になるので質問しました。

SBIは好ましい形ですが、ほか2社がよく分かりません。楽天の回答は、「弊社証券口座の外貨預り金」というのが、NISA口座なのか課税口座なのか文面からは判別不能です。質問に対する回答になっておらず困ります。マネックス証券は(以下略



(6) (上記質問に関連して)米国ETFの分配金が「課税口座」に払い出される場合、その時課税されてしまうのか?

SBI証券:NISA口座の取り扱いなのでN/A(ただし米国での源泉徴収税率10%は差し引かれる)
楽天証券:上記(5)と同じ
マネックス証券:現時点では回答できない

水瀬コメント:
質問(5)も含め、分配金がどこの口座に入るのかは、個人投資家の興味が高いにもかかわらず、情報があまり明らかにされていない重要ポイントなので、楽天・マネックス証券は早急に明らかにしてほしいと思います。



(7) NISA口座で運用中の米国ETFの分配金は、投資家側で「確定申告による外国税額控除」はできるのか?

SBI証券:外国税額控除の適用を受けることはできない
楽天証券:外国税額控除の適用を受けることはできない
マネックス証券:税務署へご確認ください

水瀬コメント:
今回、いちばん確認したかったのがこの質問です。SBI・楽天では外国税額控除の適用は受けることができないとのこと。マネックス証券は、税務署に確認するようにとのこと。

米国と日本で二重課税されている米国株式の配当・分配金に対して、外国税額控除では米国の課税分を取り戻しているという認識でしたが(勝手な思い込み?)、取り戻しているのは日本の課税分ということなのかもしれません。



以上、個人的に気になっていたNISAでの米国ETF運用の疑問点に対する、主要ネット証券各社の回答の紹介と比較をしてみました。

回答文面から見た限りですが、SBI証券と楽天証券は全般的に手堅く対応してきたなという感じです。概ね疑問点は解消されました。

対して、マネックス証券は、この時期になっても未定事項が多過ぎると思います。NISAは(今のところ)4年間は金融機関を変更できない制度です。NISA口座の開設に4~6週間かかるから早く申し込みをと言いながら、一方でサービスの詳細が、開始まで残り4週間を切っても未定というのはいただけません。

なお、各社への質問は2013年12月3日に行ない、回答はそれぞれ、SBI証券が12月3日、楽天証券が12月6日、マネックス証券が12月4日に来ました。各社その日時点の情報ということになります。また、ブログ記事にまとめるにあたって、各社からの回答を、水瀬が適宜まとめていることを予めご了承ください。

私はこれ以上追うつもりはありませんが、その後の対応状況等やさらなる疑問等があれば、各自でネット証券各社にお問い合わせください。

そもそも米国ETFに投資する投資家が希少である中で、私の疑問自体かなりマニアックではあると思いますが、読者の皆さまにとって、「へーそうだったんだ」という気付きがひとつでもあれば幸いです。


<ご参考>
上記ネット証券は、以下から口座開設できます(無料)。
楽天証券
SBI証券
マネックス証券
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