DC(確定拠出年金)、NISA(少額投資非課税制度)、通常の口座の「税制優遇」比較

DC?NISA?
前回の記事「インデックス投資オタクが、ついに確定拠出年金対象者になった感想」は、今後DC年金制度に移行する予定の企業にお勤めの方が多いのか、たいへん多くの方に閲覧されました。

当初、DC年金制度について、私はブログ記事で、ざっくり「所得控除特典付きのおトクなインデックス投資環境」と書いていました。ところが、ある識者より、「掛金が所得控除されるのは自分が掛金を払った分(企業型DCではマッチング拠出分)だけですよ」というご指摘を受けました。

「ああ、そうか。世の中にはマッチング拠出する人ばかりではないんだ」と反省し、「非課税特典付きのおトクなインデックス投資環境」と修正しました。「非課税特典」なら、DC年金制度利用者なら全員、当てはまりますので。

……とここまで読んで、「はぁ?何が問題なのかよく分からんよ」という方もいらっしゃるかもしれません。

よい機会なので、「DC年金制度の税制優遇」について、一覧表にまとめておきたいと思います。ついでに、今年から始まった「NISA」(少額投資非課税制度)と「通常の口座」との比較もしてまとめてみました。


DC、NISA、通常の口座の税制優遇比較

こうして、DC(企業型・個人型)とNISAと普通の口座を並べてみると、DCの税制優遇がひときわ充実しているのがわかります。今年1月から開始された、話題のNISAよりも充実しています。なにせ、運用益が非課税なだけでなく、投資する時に、所得控除等まであるのですから。資産運用としてみた場合、ダブルでお得です。

<関連記事>
2013/03/10 「金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術」(竹川美奈子著)は「素晴らしい!けどもったいない」

従来型の年金では、企業等が運用利回り確保のリスクを負っていたわけで、DCではそのリスクを個人に押し付ける形になります。これはある面ではデメリットとも言えますが、だからこそ、大きな税制優遇があり、自らリスクを取りにいこうとする私たち個人投資家にとっては、まさに願ったり叶ったりの制度になっています。

ただ、DCの税制優遇はちょっと複雑です。冒頭のご指摘のように、企業型DCにおいて投資時の所得控除は、加入者掛金(マッチング拠出)分のみです。上記比較表を縦に、「確定拠出年金(DC)」→「企業型」→「会社掛金」と見ていくと、「投資する時」の行は「非課税」にはなっていますが、「全額所得控除」にはなっていないことがわかります。

私自身は、インデックス投資の一環として、企業型DCのマッチング拠出を活用して運用するつもりなのですが、世の中には、マッチング拠出は利用しない方々もいらっしゃると思います。なので、前回のブログ記事において、DC年金制度のことを、当初の「所得控除特典付きのおトクなインデックス投資環境」という表現から、DC利用者なら全員当てはまる「非課税特典付きのおトクなインデックス投資環境」という表現に変更したのです。

とても細かい話ですが、税制絡みの記事は人によって該当する制度が違いますので、より正確性が求められますね。

最後に、本ブログ記事は、資産運用の観点から、DC、NISA、普通の口座の「税制優遇」に特化してまとめたものです。たとえば、運用資金の引き出し(DCは年金なので原則60歳以降であるのに対して、NISAと普通の口座では自由)など、税制優遇以外の要素については、様々な違いがあります。

各制度をご利用の際は、制度の内容をよくご確認ください。


P.S
税金についてのご質問はお受けいたしかねます。税理士や税務署等の専門家に、お問い合わせいただくようお願いいたします。

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