金融庁、ついに証券・銀行の営業マンの評価基準見直しを迫る

水瀬ケンイチ

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金融庁が、証券会社や銀行に、悪しき商慣習「回転売買」に偏らないよう、営業マンの評価基準の見直しを求めるそうです。

投信乗り換え重視せぬ営業評価を 金融庁要請
金融庁は金融機関に対し、投資信託を販売する際、手数料稼ぎに重心を置いた「乗り換え販売」に偏らないように営業員の評価基準を見直すよう求める。立ち入り検査を通じて実態調査を実施し、今春にも監督指針を改正する。少額投資非課税制度(NISA)開始を機に金融機関の販売手法を是正し、投資家の長期投資を呼び込む。
日経電子版 2014/02/03より)




今まで当ブログでは、証券会社・銀行による手数料稼ぎのための「回転売買」を批判してきました。まとまった資金を持っている高齢者等に対して、営業員が投信を次々に乗り換えさせ、販売手数料を稼ぐ営業方法です。

おかげで、純資産が小さい投信の数ばかりが増え、投信の保有期間は年々短くなる一方で、投資の裾野はいっこうに広がらないまま、ここまで来てしまいました。

証券会社・銀行も自主規制などの取り組みはしてきたようですが、ついに自社の営業評価基準にまで、金融庁に首を突っ込まれてしまった現実を考えれば、残念ながらその試みは失敗に終わったと言わざるを得ません。

同時に、個人投資家側も、回転売買によって手数料を投信業界にふんだくられていることに対して、いっこうに学ばなかったという現実が浮き彫りになります。個人投資家側が「手数料が高いものは買わない」というあたりまえの態度であれば、証券会社・銀行側も自ずと営業方法が変わってきたはずです。

「売る奴が悪い」「買う奴が悪い」と責任を押し付けあっても、鶏が先か卵が先かの話になってしまい、不毛です。何度でも書きますが、投信を売る方も買う方も、お互いにもっとしっかりしましょう。

以下の記事に、同様のことをより詳しく書いていますので、ご興味があればどうぞ。

2013/09/23 NISAによってあぶりだされた日本の投信業界の問題点

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Posted by水瀬ケンイチ