これはひどい。バカげた乖離を続ける「問題ETF」たち

当ブログでは、毎月、国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離率」をウォッチしています。

国内ETFはたくさんある(2013年末時点で170銘柄)ので、ふだんは海外資産クラスの主要6銘柄に絞ってウォッチしています。主に、MSCIコクサイやMSCIエマージングなどのインデックスに連動するETFです。

しかし、国内ETFの中には、あっと驚く「問題ETF」もあるのです。どう問題なのか、言葉にするよりも、まず見てもらいましょう。

市場価格と基準価額の乖離


なんですか、このぶっちぎりの乖離率は? マイナス5%とか、マイナス6%とか、マイナス15%とか……。

市場価格と基準価額の乖離はゼロであることに越したことはありません。投資信託であるインデックスファンドの、市場価格と基準価額の乖離はゼロです。(市場価格というものが存在しないので当然ですが)

でも、ETFは上場しているため、市場で常に値付けされているという仕組み上、どうしても乖離が発生しうる構造にあります。

個人的に、許容値は基準価額からプラスマイナス1%です。毎月、この銘柄は1%に収まったとか、0.1%オーバーしたとか、そういう水準でウォッチしています。(直近のブログ記事はこちら

それに対して、「日興 上場パンダ」(1322)や「野村 南アフリカETF」(1323)はマイナス15%以上の乖離をしています。この乖離水準は「バカげている」としか言いようがありません。しかも、一時的なものではなく、バカげた乖離水準が約1年を通して継続しています。

上記ETFほどではありませんが、「野村 ブラジルETF」(1325)と「野村 上証50上投」(1309)のマイナス乖離っぷりもなかなかのものです。

中国も、ブラジルも、南アフリカも、外国人投資家(日本の運用会社も含む)による株式取得に制限が存在する国です。ETFの基準価額どおりの値付けが、特に難しい要因があるのかもしれません。

幸いなことに、いずれの国もMSCIエマージングマーケット・インデックスに含まれています。どうしても投資したい場合は、MSCIエマージング連動ETFに投資する方が、乖離が小さいのでよいかもしれません。


一方、これだけひどいマイナス乖離っぷりを見せつけられると、逆に「すごい割安でお買い得なのでは?」と考える方が出てくるかもしれません。マイナス乖離はディスカウント(割安)状態ですから。

しかし、これらの銘柄のマイナス乖離が、将来、プラスマイナスゼロに正常化するという保証はどこにもありません。たとえば、「日興 上場パンダ」(1322)は上場が2008年4月で、もうすぐ上場7年目に入ります。海外資産クラスのETFとしてはもう老舗銘柄と言ってよいと思いますが、いまだにこんな乖離っぷりです。

逆張り的に投資してみたくなる気持ちも分からないでもありません。ただ、インデックス投資家があえて取りに行くべきリスクではないと思うので、あまりおすすめはしません。

個人投資家が安心して長期投資できるように、ETF市場は「買う時も売る時も適正価格」であってほしい。マーケットメイカー等の関係者におかれましては、がんばっていただきたいと思います。


P.S
本ブログ記事が、前回の記事『東証の「ETF・ETN Annual Report 2014」が無料なのに有用なデータ満載』の中で、「今後は市場価格と基準価額の乖離についてのデータもぜひ取り上げていただきたい」と要望した根拠です。日本のETF市場は、量だけでなく質にも目を向ける時期に来ているのではないでしょうか。
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