NISAの5年間投資で有利なアセットクラスはどれ?

水瀬ケンイチ

貴重なデータが日経新聞に掲載されていたので、ピックアップしておきます。

日経電子版 マネー底流潮流
2014/04/21 40年データが占うあなたのNISAの勝敗

元記事は、「12資産に関する過去40年のデータがNISAの勝ち負けを予測する」というもの。非課税期間の5年間(ロールオーバーする場合を除く)を持ちきるより、目標達成すれば途中で売却した場合の成功確率が高いことを指摘しています。

長期保有よりも一定期間で売った方がよいという指摘は、NISAの非課税期間が5年に限られているという制度の弊害であり、これには一家言あるのですが、それはまた別の機会に。

今回は、記事の中にあっためずらしいデータを記録しておくことが主旨です。12のアセットクラスについて、100万円を5年間投資するとどうなったかというデータです。それも、1970年以降、スタート時期を1年ずつずらしながら計40年(期間)調べたものです。

平たく言えば、各アセットクラスが「5年後どうなるの?」という疑問に参考になるかもしれないデータです。



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(上記、日経電子版2014/04/21より引用)

「損の割合」のデータを見る限り、NISAでの5年間という中期投資では、国内株式や国内REITに集中投資するのはよくなさそうです。あと際立っているのが、国内債券をはじめとした債券クラスの鉄壁ぶりと、4資産分散の健闘ぶりです。

5年間という決して長くはない中期的投資において、NISAの非課税メリットを享受するためには、できるだけその期間内に利益を出したい(損を避けたい)というニーズが強くなります。マイナスになってしまっては、非課税メリットが無意味になってしまうばかりか、損益通算不能とか、取得価格が低く上書きされてしまう(将来の課税が増えてしまう)など、「泣きっ面に蜂」的な罰ゲームが待っています。

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2013/12/15 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー流「NISAの考え方のキモ」

過去のデータで見ても、ディフェンシブなポートフォリオが良さげな結果になるのは、ある意味当然のことかもしれません。

私たちインデックス投資家は、通常、リターンとリスクを「年率」で把握します。なので、「5年後どうなっているか?」という観点で、各アセットクラスを見ることは少ないのではないかと思います。そういう意味では、上記データは米国など投資先進国でもあまり見られない(と思われる)、日本の現状にマッチした貴重なデータと言えます。

日経電子版さん、グッジョブ!(゚∀゚)b


※言わずもがなですが、上記データは参考にはなりますが、将来も同じ結果になることを約束しているわけではないことにご留意ください。
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Posted by水瀬ケンイチ