週刊SPA! のNISA記事からわかること

水瀬ケンイチ

週刊SPA!

最近、週刊SPA!のサイトにNISAの記事がよく出ています。先日もこのような記事が出ていました。

日刊SPA!(週刊SPA! のWEBサイト版) 木村和久の「オヤ充のススメ」その12
2014/05/05 NISA制度では儲からない本当の理由

この記事だけでなく、SPA!では最近、「NISAこそ大化け株を狙え」とか「大儲けしている「アベノミクスOL」「NISA女子」が続々出現」のように、割と頻繁にNISAが取り上げられるようになっています。

個々の記事内容を見ると、どうしようもないものも含まれていますが、ここでは論じません。それよりも、これらの記事を続けて読んでみると、ある「共通点」があることに気づきました。それはなにか?



それは、いまの世の中、「投資といえば個別株のことしか頭にない」ということです。

SPA! はマネー誌ではなく、いわゆる総合週刊誌です。普段はバカとエロの話ばかりです。一覧するとこんな感じです。みんなが興味あることを素直に取り上げている雑誌だと思いますし、それでいいんです。個人的にも昔から楽しく愛読しております(←ここ重要!)。

そんなSPA! がNISAを取り上げるとどうなるか。上記記事を読んでもらえれば分かる通り、トヨタ株を買えとかソフトバンク株を買ったとか、日本の個別株投資の話しか出てきません。

誌面を見ていると、登場する投資家も編集者も、投資信託というNISAの王道商品のことが、はなから選択肢になさそうです。

NISAの非課税枠は年間100万円。この限られた条件のもとでは、個別株では十分に分散投資しづらいので、投資信託が向いていると言われています。投資信託なら、1万円で世界中の株式や債券に分散投資することもできます。

また、一度買ってしまうと非課税枠が消費され、売っても非課税枠は回復しません。要するに、NISAは個別株の短期売買には向かないように設計されているのです。個別株の方が株価が上に下にと誌面が盛り上がるのはわかりますが、NISAとは相性悪いのでは?と思ってしまいます。

いや、そんな面倒くさい話は横においておきましょう。

「なんだかよくわからんけど、話題のNISA、ちょっとだけ興味あるかも」という感じの大多数の人からすれば、投資といえば個別株。お宝銘柄で大儲け!

良くも悪くも、まだまだそれが日本の現状なんだろうなあということです。少額から国際分散投資できる投資信託のことを、一般の新聞や雑誌のNISA特集で、もっと取り上げてくれたらいいのに。

本意ではないけど、まずは「投信騰落率ランキング」とかで読者の目を引きつける。続いて「純資産ランキング」、3つ目くらいにさりげなく「低コストランキング」とか載っけてもらって、そこにインデックスファンドがたくさん出てくる。こんな感じからよろしくお願いします。


P.S
でも、「分配金利回りランキング」だけはインチキなので却下。よろしくお願いします。
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Posted by水瀬ケンイチ