ネット証券の海外ETFの株券は、投資家名義じゃない!?

驚き

ネット証券の海外ETFの株券は、「投資家名義」ではなく「金融機関名義」になっている。こう聞いて、「ええ~っ!?」と思われますか?

ネット証券での海外ETF取り扱い開始初期の頃(2006~2007年頃)、個人投資家たちが不安がって、ちょっとした話題になっていました。当時は、ネット証券各社のWEBサイトに、海外ETFの保管に関する情報があまり掲載されてませんでした。「上場廃止時に株券は返還できない」等の断片的な情報が独り歩きして大混乱です。

そして、なぜか当ブログに質問メールが殺到しました。あまりのメールの量に対応に苦慮し、たまらずネット証券に直接取材を敢行、ブログで情報公開しました。苦しい思い出です。

(ご参考) 直接取材敢行@楽天証券 その1234
※2007年当時の情報なので注意

最近では、WEBサイトにきちんと情報が掲載されており、もう落ち着いているようです。ネット証券各社のWEBサイトの記載を確認してみましょう。


■楽天証券 (よくあるご質問より)

Q.米国株式はどこに保管されていますか? 【ID:2212031】
A.米国にはDTC(Depository Trust Corporation)という証券預託機構があり、証券会社名義で保管されます。当社のお客様が購入された株式は、パーシング社(現地取次先)名口座の中の楽天証券名義で保管されています。


■SBI証券 (米国株式取引のサービス概要より)

当社の名義で当社の指定する保管機関(Interactive Brokers LLC)に混蔵寄託され、米国の法令及び慣行に従って保管されます。


■マネックス証券 (米国株取引ルールより)

TradeStation Securities, Inc.の名義で当社の指定する保管機関DTC(デポジトリー・トラスト・カンパニー/The Depository Trust Company)に混蔵寄託され、米国の法令及び慣行に従って保管されます。



楽天証券の米国ETFは楽天証券名義、SBI証券の米国ETFはSBI証券名義、マネックス証券の米国ETFは TradeStation Securities, Inc.名義で、それぞれ保管機関DTC(Depository Trust Corporation)に保管されています。

説明文の中に「混蔵寄託」という聞きなれない言葉が出てきますが、これはどういう意味でしょうか。ついでに調べてみましょう。

混蔵寄託(こんぞうきたく)
意味 [自主規制用語]
複数の顧客から預託を受けた同一銘柄の有価証券を混合して保管し、その返還にあたっては、各顧客の寄託額に応じて混蔵物から返還する契約のこと。
日本証券業協会 自主規制関連用語集より)



同一銘柄はひとりひとりの分を保管するのではなく、まとめて保管しているんですね。これは海外ETFに限定した話ではありません。国内株式も、証券保管振替機構(ほふり)により混蔵寄託されているそうです。

これらの情報はすべて公開情報です。海外ETFへの投資は、インデックスファンドや国内ETFへの投資と比べて、なにかと手間がかかります。疑問に対する回答を探すのも大変な場合がありますが、それを自分でできる方がやるべきものだと思います。

当ブログにまた質問メールを大量にぶん投げてこないようお願いします。m(_ _)m


<ご参考>
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