TOPIXダブルインバース(-2倍)指数連動ETFが登場ですが

TOPIXダブルインバース(-2倍)指数連動のETFが2014年5月28日に登場します。

東京証券取引所 東証からのニュース
2014/05/12 5月29日(木)、新しいETFが上場します ~シンプレクス・アセット・マネジメント「TOPIXベア2倍上場投信」~

気になる商品概要は以下のとおりです。

TOPIXベア2倍上場投信(1356)
 TOPIXダブルインバース(-2倍)指数連動・信託報酬 年率0.81%(税込)

今まで、TOPIXインバース型のETFはいくつかありました。これはTOPIXと反対の動きをする(-1倍)指数でした。TOPIXダブルインバース(-2倍)指数は、TOPIXと反対に2倍の動きをします。TOPIXが下がれば下がるほど、大きく儲かるタイプの商品です。

ところで、世の中には新聞各社をはじめ、日本株に対する弱気派がたくさんいます。国際分散投資をする中で、日本株式インデックスファンドを積み立てていると、ちょくちょく、「今後日本株は下落するのに、なぜ日本株式インデックスに投資するのですか?」というような質問(の形をとった批判?)をいただきます。

(関連記事)
2011/09/18 今後日本株は下落するのに、なぜ日本株式インデックスに投資するのですか?

今後、日本株式が上昇するかどうかは私には分かりません。でも、他人様の投資判断に口出しするほど、日本株が下がる方向に自信があるという方々です。

これからは、彼らに対して、「そんなに日本株が下がる自信があるのなら、当然1356には投資しているんですよね?」と言ってみると面白いかもしれません。日本株の下落により手軽にガッツリ儲けられる商品があるにやらないのであれば、その程度の自信しかないということになりますので。

さて、そんな与太話は横においておき、大事な話をしようと思います。レバレッジ型・インバース型の商品には共通の「注意点」があります。耳にタコができている方もいらっしゃるかもしれませんが、大事なことなので何回でも書きます。

  • インデックスの2倍やマイナス2倍といった目標値を「日毎」に達成するように設計されているため、2日以上離れた2時点間の騰落率は目標値どおりにならない
  • インデックスの値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、マイナスの方向に差(ずれ)が生じる可能性が高くなり、期間が長くなれば長くなるほどその差(ずれ)が大きくなる傾向がある

言葉で見てもよくわからない方は、以下の図表を見てください。既存の日経平均レバレッジ型ETFとインバース型ETFの値動きの例ですが、どういうことになり得るのかはわかると思います。

日経平均とレバレッジ型・インバース型ETFの騰落率(直近1年)

直近1年で、日経平均は -4.3%でした。レバレッジ型ETFの1570は、2倍の -8.6%になると思うかもしれませんが -14.8%と更に大きくマイナスになっています。逆に、インバース型ETFの1571は、-1倍なので +4.3%とホクホクになると思うかもしれませんが、-4.7%とプラスどころかマイナスです。

これは、商品設計のミスではなく、レバレッジ型・インバース型商品共通の性質であり、東証WEBサイトに掲載されているパンフレットにもきちんと書かれていますので、私たち投資家は知っておく必要があります。

レバレッジ型・インバース型ETFは、相場の見通しがある程度つく時に、ピンポイントで短期売買するための商品と言えるでしょう。長期保有には向きません。

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