バランスファンド販売ブーム、プロの選び方では不十分?

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日経新聞によると、NISA導入をきっかけに、「今は3回目のバランス型投信の販売ブーム」とのことです。

日経電子版 Money&Investment
2014/06/01 ブーム再来のバランス投信 プロに学ぶ選び方

日経の記事は、「プロに学ぶ選び方」というタイトルだったので、プロがどのようにバランスファンドを選んだのか、興味深く読みました。詳しくは、上記記事を読んでいただきたいのですが、無理やりまとめると……

プロのバランスファンドの選び方


「資産構成」「運用期間」「リスク(標準偏差・最大下落率)」
で選ぶとのこと。そして、直接プロの言葉ですすめられてはいませんでしたが、記事では「リスク抑制型」も注目されていると紹介されていました。

さすがプロ、いずれも大事なことです。特に、最大下落率を見よというのは、統計データに溺れ、痛い目にあったリーマン・ショック時の反省が活かされた実践的アドバイスだと思います。

ただ、バランスファンドに限らず投信の選び方の重要ポイントとして、「コスト」の観点も大事なのではないでしょうか。なんと言っても、将来のリターンは「不確実」であるのに対して、コストは毎年「確実に」引かれていきます。投資家がコントロールできる数少ない要素のうちのひとつです。

そこで、記事で紹介されていたバランスファンドの運用コスト(信託報酬等)を、勝手に補足しておきたいと思います。


プロが選んだ注目ファンドに、運用コストを勝手に補足


<プロA氏の注目ファンド>
  • AB・財産設計シリーズ: 運用コスト 年率1.41%、1.42%、1.65%

<プロB氏の注目ファンド>
  • マイストーリー・株50: 運用コスト 年率1.25%

<プロC氏の注目ファンド>
  • ラッセル・グローバル・バランス(安定型): 運用コスト 年率1.30%

<日経記事内の注目ファンド>
  • クルーズコントロール: 運用コスト 年率1.51%
  • トレンド・アロケーション・オープン: 運用コスト 年率1.18%
※運用コストはいずれもモーニングスターの信託報酬等(税込)より


さりげなく高コストなものばかり……


上記のバランスファンドは、良いファンドなのかもしれませんが、運用コスト面から見ると、いずれも高過ぎませんか。

もちろん、各ファンドに資産配分や運用方法の違いがあるのは、理解しているつもりです。しかし個人的には、大前提として、アクティブ運用だろうがインデックス運用だろうが、投信には原則的に年率1%以上の運用コストは払いたくありません。

その判断基準からすると、「トレンド・アロケーション・オープン」(年率1.18%)がギリギリ許容範囲かなというくらいで、あとは検討の対象外です。

私は各アセットクラスのファンドを、自分で好きな割合に組み合わせて投資したいタイプですが、もし、自分がバランスファンドに投資するとしたら、以下のようなものの中から検討すると思います(もちろん、資産配分が自分に合えばですが)。


よく探せば低コストなバランスファンドもある

  • 世界経済インデックスファンド: 運用コスト 年率 0.54%
  • eMAXISバランス(8資産均等型)/(波乗り型): 運用コスト 年率 0.54%
  • SBI資産設計オープン(資産成長型): 運用コスト 年率 0.73%
  • セゾン バンガード・グローバルバランスファンド: 運用コスト 年率 0.74%
※運用コストはいずれもモーニングスターの信託報酬等(税込)より

「0コンマ何%程度の差にいちいちうるせぇんだよ!」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、たとえばNISA口座で5年間運用することを考えると、単純計算で、上記運用コストの5倍が、自分の資産から差し引かれる計算になります。

「eMAXISバランス(8資産均等型)」は、5年間で 2.70% の手数料が自分の資産から引かれます。これとてそれなりのダメージですが、一方、「AB・財産設計シリーズ」の年率1.65%のファンドは、5年間で 8.25% もの手数料が自分の資産から引かれることになります。

この差である 5.55% に、100万円(NISAの非課税枠)を掛ければ、これは決して小さな話ではないと思います。


誰にとってのバランスファンドブームか?


冒頭でご紹介した「今は3回目のバランス型投信の販売ブーム」という言葉も、よくよく見たら、『販売』ブームとなっています。これは、投信販売側(金融機関)のブームとも読み取れます。

販売側からすれば、そりゃ手数料が高いファンドを販売したくもなるでしょうが、私たち個人投資家は、できるだけ手数料が低いファンドを選びたいものです。

というわけで、日経の記事でプロの選び方とされていた「資産構成」「運用期間」「リスク(標準偏差・最大下落率)」以外にも、「コスト」はとっても大事ですよ、コストが安いバランスファンドもありますよ、というお話でした。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします。

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