2013年度公的年金のパッシブ運用 vs アクティブ運用の結果!?

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公的年金の2013年度の運用は大幅プラスという記事を書きましたが、公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の報告書をもうすこし深く読みこんで、パッシブ運用 vs アクティブ運用の結果を見てみたいと思います。

2013年度 GPIFベンチマーク超過収益率(年率)

(1) 国内債券クラス: パッシブ運用 +0.03% < アクティブ運用 +0.20%
(2) 国内株式クラス: パッシブ運用 ▲0.49% < アクティブ運用 ▲0.09%
※ただし、マネージャー・ストラクチャー見直しに伴う売買等の影響を除くと、
(2) 国内株式クラス: パッシブ運用 ▲0.04% > アクティブ運用 ▲0.41%
(3) 外国債券クラス: パッシブ運用 ▲0.07% > アクティブ運用 ▲0.38%
(4) 外国株式クラス: パッシブ運用 +0.04% > アクティブ運用 ▲1.03%
(出典:GPIF「平成25年度業務概況書」 P.24~25)

2013年のパッシブ運用は2勝2敗のドローです。ただし、マネージャー・ストラクチャー見直し(スマートベータの採用)に伴う異常値が出ており、それがなかりせば、3勝1敗です。

単年度だけでなく、GPIF設立以来の直近8年間で見た場合は、以下のとおり。

2006~2013年度 GPIFベンチマーク超過収益率(年率)

(1) 国内債券クラス: パッシブ運用 +0.01% < アクティブ運用 +0.04%
(2) 国内株式クラス: パッシブ運用 +0.02% > アクティブ運用 ▲0.36%
(3) 外国債券クラス: パッシブ運用 ▲0.02% < アクティブ運用 +0.39%
(4) 外国株式クラス: パッシブ運用 +0.05% > アクティブ運用 ▲0.39%
(出典:GPIF「平成25年度業務概況書」 P.24~25)

パッシブ運用は2勝2敗ですね。GPIF設立以来の直近8年間で見ると、GPIFが採用するアクティブ運用は、債券運用に強く、株式運用に弱いようです。

ただし、この結果を見て、私たち個人投資家が「債券クラスはアクティブファンドに投資すれば良いのか」と考えてしまうのは早計です。

GPIFは世界最大級の機関投資家であり、運用コストも世界最安水準になっていると思われます。資産全体の運用コストは、なんと年率0.02%です。アクティブファンドも、相応の低コストであると思われます。

例えば、直近8年間の外国債券クラスのベンチマーク超過リターンは年率+0.39%です。個人投資家向けの外国債券アクティブファンドは、信託報酬が年率1.0%以上のものばかりなので、運用コストだけで 0コンマ何%というベンチマーク超過リターンなど軽く吹っ飛んでしまいます。
※モーニングスターにて、国際債券・グローバル・除く日本(F) を検索、純資産額上位10位の平均信託報酬 年率1.24%。(2014/07/09現在)

GPIFの運用結果を見ると、株式クラスでアクティブファンドに投資するのは論外ですが、債券クラスであっても、高コストな個人投資家向けアクティブファンドを使う限り、ベンチマーク超過リターンを継続して出すのは難しいように思います。

“超”低コストで運用できるGPIFですら、「市場平均を上回る収益率を継続的に上げることは容易ではないと考えられること等から、パッシブ運用を中心とする」と「運用手法」(P.43)のなかで述べています。

投資が仕事でも趣味でもない私たちふつうの個人としては、パッシブ運用を中心とすることに異論はありません。

なお、上記はあくまで「傾向」の話です。GPIFの採用するアクティブファンドは多数あり(国内債券9本・国内株式14本・外国債券7本・外国株式15本)、継続して高成績をたたき出すアクティブファンドを事前に一本釣りできるというかたは、その限りではありません。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任ということでお願いします。
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