国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」(2014年7月末時点)、iS先進国株(1581)とiSフロンティア株(1583)が許容範囲外

水瀬ケンイチ

個人投資家の期待を集めながらも、「基準価額と市場価格の乖離」の大きさが課題と言われてきた国内ETF。海外資産クラスの主要銘柄の乖離率を、2014年7月末時点でチェックしてみます。

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日興 上場MSCIコク株(1680) -0.25%
日興 上場MSCIエマ株(1681) -0.58%
MAXIS 海外株ETF (1550) +0.21%
iS先進国株 (1581) +1.07%
iSエマージング株(1582) +0.47%
iSフロンティア株(1583) +1.55%


iSharesの「iS先進国株(1581)」と「iSフロンティア株(1583)」の乖離率が、個人的許容範囲である±1.0%を超えています。これらの銘柄は上場から1年が経ちましたが、まだ安定しません。

特に、iS先進国株(1581)は、同じMSCIコクサイ・インデックスに連動する日興上場MSCIコク株(1680)やMAXIS 海外株ETF (1550)と比べて乖離率が高くなっています。

いくら信託報酬がライバル銘柄より年率0.1%安くても、購入時に1.0%以上割高に取得してしまえば、それを回収するのに10年以上かかる計算になります。せっかくの低コストが台無しです。このままでは、iS先進国株(1581)を積極的に購入する理由はありません。

たまに、「たとえ割高で買っても売る時に同じくらい割高なら問題ない!」という珍妙な意見を主張するかたがいらっしゃいますが、あるべき価格からズレた状態がずっと継続するように祈り続ける(投資家は祈ることくらいしかできません)というのは、やはり健全ではありません。

個人投資家が安心して長期投資できるように、国内ETF市場は「買う時も売る時も適正価格」であってほしい。マーケットメイカー等の関係者におかれましては、がんばっていただきたいと思います。


<ご参考1>
「なぜ乖離するのか?」「ベンチマークが違うものを比較できるのか?」等々、このシリーズ記事に対してよくあるご質問に対する見解は、以下の過去記事をご参照ください。

2012/06/02 日興アセット・東証とのETF勉強会に参加。国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」主因が判明!
2014/01/21 ETFの乖離問題についてのよくある誤解
2014/05/22 東京証券取引所「ETF・ETN市場に関する意見交換会」で指定参加者やマーケットメイカーさんのホンネに迫る

<ご参考2>
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Posted by水瀬ケンイチ