投信「がんばらない営業」は結構ですが、投信「ラインナップ整備」はもうちょっとがんばって

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日経電子版に、「株や投信の預かり資産を重視し、手数料収入に依存しない」という証券会社の記事が掲載されていました。

丸三証券、投信「がんばらない営業」で収益着々
 丸三証券の株式や投資信託の販売方針は「がんばらない営業」。無理な営業をせず、顧客のニーズに沿った商品を売ることに徹する。株や投信の預かり資産を重視し、手数料収入に依存しない。こうした「資産管理型」ビジネスは今でこそ証券業界がこぞって進めているが、20年以上前から取り組む丸三は筋金入りだ。
日経電子版 2014/8/4より引用)


記事に登場している、都心の豪華な一軒家に住む60代専業主婦の個人投資家は、「丸三さんには買いましょう、売りましょうという強い勧めがない」「丸三の営業マンは余裕がある」とべた褒めです。

日本の投信業界の悪しき習慣である手数料稼ぎの「回転売買」が問題視されているなか、なんと素晴らしい取り組みをしている証券会社なんだろう!と感心しました。

ところが、どんな投資信託のラインナップなのかを調べてみたところ……

丸三証券 取扱ファンド一覧

◆国内株式型
JPM・E-フロンティア・オープン
利回り株チャンス13-03(年1回決算型)
利回り株チャンス13-03(年4回決算型)
利回り株チャンス13-06(年1回決算型)
利回り株チャンス米ドル型(年1回決算型)
利回り株チャンス米ドル型(年4回決算型)
技術成長株オープン
DIAM新興企業日本株ファンド
DIAM新興企業日本株オープン米ドル型
DIAM新興市場日本株ファンド
DIAMアジア関連日本株ファンド
日経225ノーロードオープン
ニッセイJPX日経400アクティブファンド
フィデリティ・日本成長株・ファンド
フィデリティ・日本配当成長株・ファンド(分配重視型)

◆国内その他
ニッセイJリートオープン(毎月分配型)
ニッセイJリートオープン(年1回決算型)
DIAM J-REITアクティブファンド(毎月決算型)
DIAM J-REITアクティブファンド(1年決算型)

◆外国株式型(グローバル)
アメリカン・ニュー・ステージ・オープン
JPM北米高配当・成長株ファンド(為替ヘッジなし、3ヵ月決算型)
JPM北米高配当・成長株ファンド(為替ヘッジなし、年2回決算型)
JPM北米高配当・成長株ファンド(米ドル対円ヘッジあり、3ヵ月決算型)
JPM北米高配当・成長株ファンド(米ドル対円ヘッジあり、年2回決算型)
ニッセイ/パトナム・グローバル好配当株式オープン
フィデリティ・ワールド好配当株・ファンド
温暖化対策株式オープン

◆外国株式型(アジア)
ニッセイアジア好配当株式ファンド(毎月分配型)
ニッセイアジア好配当株式ファンド(年1回決算型)
東京海上・アジア中小型成長株ファンド
東京海上・東南アジア株式ファンド
イーストスプリング・グローイング・アジア株式オープン
イーストスプリング・インド株式ファンド(3ヵ月決算型)
イーストスプリング・インド株式オープン
HSBC中国クオリティ株式ファンド(3ヶ月決算型)
HSBC中国クオリティ株式オープン
ダイワ・チャイナ・ファンド
三菱UFJチャイナオープン
三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド

◆外国株式型(その他新興国)
JPM新興国高配当・成長株ファンド(毎月決算型)
JPM新興国高配当・成長株ファンド(年2回決算型)

◆外国債券型(先進国債券)
ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)
ダイワ海外ソブリン・ファンド(1年決算型)
DIAM高格付インカム・オープン(毎月決算コース)
DIAM高格付インカム・オープン(1年決算コース)
グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)
グローバル・ソブリン・オープン(1年決算型)

◆外国債券型(新興国債券)
PIMCOニューワールド円インカムファンド(毎月分配型)
PIMCOニューワールド米ドルインカムファンド(毎月分配型)
PIMCOニューワールドインカムファンド<豪ドルコース>(毎月分配型)
PIMCOニューワールドインカムファンド<ブラジルレアルコース>(毎月分配型)
PIMCOニューワールドインカムファンド<メキシコペソコース>(毎月分配型)
PIMCOニューワールドインカムファンド<世界通貨分散コース>(毎月分配型)
PIMCOニューワールド円インカムファンド(年2回分配型)
PIMCOニューワールド米ドルインカムファンド(年2回分配型)
PIMCOニューワールドインカムファンド<豪ドルコース>(年2回分配型)
PIMCOニューワールドインカムファンド<ブラジルレアルコース>(年2回分配型)
PIMCOニューワールドインカムファンド<メキシコペソコース>(年2回分配型)
PIMCOニューワールドインカムファンド<世界通貨分散コース>(年2回分配型)
DWS通貨選択型エマージング・ソブリン・ボンド・ファンド円コース(毎月分配型)
DWS通貨選択型エマージング・ソブリン・ボンド・ファンド豪ドルコース(毎月分配型)
DWS通貨選択型エマージング・ソブリン・ボンド・ファンドブラジルレアルコース(毎月分配型)
ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型)
ブラジル・ボンド・オープン(年2回決算型)

◆外国債券型(その他債券)
インカムビルダー(毎月決算型)限定為替ヘッジ
インカムビルダー(毎月決算型)為替ヘッジなし
インカムビルダー(毎月決算型)世界通貨分散コース
インカムビルダー(年1回決算型)限定為替ヘッジ
インカムビルダー(年1回決算型)為替ヘッジなし
インカムビルダー(年1回決算型)世界通貨分散コース
PIMCOインカム戦略ファンド<円インカム>(毎月分配型)
PIMCOインカム戦略ファンド<米ドルインカム>(毎月分配型)
PIMCOインカム戦略ファンド<世界通貨分散コース>(毎月分配型)
PIMCOインカム戦略ファンド<円インカム>(年2回分配型)
PIMCOインカム戦略ファンド<米ドルインカム>(年2回分配型)
PIMCOインカム戦略ファンド<世界通貨分散コース>(年2回分配型)
DWSグローバル公益債券ファンド(毎月分配型)Aコース(為替ヘッジあり)
DWSグローバル公益債券ファンド(毎月分配型)Bコース(為替ヘッジなし)
DWSグローバル公益債券ファンド(年1回決算型)Cコース(為替ヘッジあり)
DWSグローバル公益債券ファンド(年1回決算型)Dコース(為替ヘッジなし)

◆バランス型
ダイワ三資産分散ファンド(インカム&キャッシュ、外債、内外リート)(隔月分配型)



ずらりと並ぶ高コストなアクティブファンド。日本株式を除き、低コストなインデックスファンドはラインナップにありませんでした。

今どき、対面証券大手の野村や日興でも、低コストなインデックスファンドを各資産クラスごとにそろえています。もちろん、高コストなアクティブファンドもたっぷりそろえていますし、営業マンが勧めるのは高コストファンドでしょうが、顧客が選ぼうと思えば選べるインデックスファンドのラインナップはいちおう整っています。

なんというか、投信「がんばらない営業」は結構ですが、投信「ラインナップ整備」はもうちょっとがんばってくださいよ、という感じでしょうか。

日本の投信業界の問題点として、(1)投信のコストが高いこと、(2)販売会社が顧客に投信の回転売買をさせること、そして、(3)投資家が不勉強であることがあげられると考えています。(詳しくは下記の参考記事をご参照ください)

<参考記事>
2013/09/23 NISAによってあぶりだされた日本の投信業界の問題点
2011/12/23 【投信業界は注目すべし】 金融審議会のモーニングスター資料が素晴らしすぎる件

どうしても金融業界側を糾弾する感じになってしまうのですが、上記(3)にも書いたように、私たち投資家側の不勉強が根底にあるため、いびつな業界慣習がなくならないという面もあります。

もし、私たち個人投資家の多くが、

「運用管理費用(信託報酬)が高い投信は買わない」
「売買する時は、それにかかる販売手数料・信託財産留保額をしっかり意識する」

というあたりまえの態度を取れば、金融機関側はそれに応じて販売戦略を立て直すことになっていくと思われます。投信を売る方も買う方も、お互いにもっとしっかりしましょう。

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