「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とつくづく思う

水瀬ケンイチ

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インデックス投資に限らず、ここのところ投資関係で景気がいい話をよく聞きます。

つい2~3年前まで、「今後日本株は下落するのに、なぜ日本株式インデックスに投資するのですか?」というような質問メールがブログあてにたくさん寄せられていました。

それが今は、「なぜ、もっと日本株(特に小型株)に投資しないのですか?」「年率数%など投資と呼ぶに値しない」というようなメールが多く送られてきます。



「喉元過ぎれば熱さ忘れる」

そのことわざのとおり、人は、特に投資家は、どうしようもなく忘れやすい生き物なのだと思います。

人は損をしている状態では、この世の終わりのような絶望感で打ちひしがれ、呪いの言葉を垂れ流す。儲かっている状態になると一転、もっともっとと際限のない欲に突き動かされ調子に乗り、そのうち儲けていない他人を馬鹿にしだす。

極端な例かと思われるかもしれませんが、このようなことが同じ人間の口から聞かれることもままあります。

こちらは同じ投資法を愚直に継続しているだけですが、相場次第で周りからの評価が「豹変」する。その落差ったらすごい。10年間、同じ投資法について投資ブログを書いていると、望むと望まざるにかかわらず、人々が豹変していくさまを見せつけられます。

相場の好調を受けてか、投信ブロガーさんも増えてきてます。ブログを書いていて、いま自分がどう言われているかを気にするブロガーさんが多いと思います。それ意味ないですよ。


相場の値動きのバラつきのことを、「ボラティリティ(Volatility)」と言いますが、その時々の投信ブロガーへの評価の豹変っぷりのことを「バカバカシィ(Bacabacathy)」と名付けたい。それほど馬鹿馬鹿しいくらい評価が豹変します。マイペースでコツコツいきましょう。

将来、相場がどう動くかはわかりません。でも、過去200年のうちに、相場の暴落や暴騰は何度も繰り返されてきました。その時、人々がどういう行動を起こして、その結果どうなったか。それは書籍やネットにいくらでも情報が残っています。

先人たちの焼けつくような経験を、現在を生きる私たちは活かしていくべきです。その時々の感情に突き動かされていていいのか。人はのど元過ぎれば熱さ忘れる生き物だという前提に立って、秋の夜長に一度立ち止まって考えてみるのもよいかもしれません。


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Posted by水瀬ケンイチ