3か月で1000億円集まった「日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンド」の何がすごいのか

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(Photo: 日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンド目論見書より)

「日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンド」という投信の純資産額が、わずか3か月で1000億円を超えたそうです。

日本に上陸したバランス型ファンド、3カ月足らずで1000億円を突破

 三井住友アセットマネジメントの「日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンド(為替ヘッジなし)」(以下、同ファンド)の純資産額が17日、設定からわずか3カ月弱で1000億円を突破した。純資産額トップの「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドルコース)毎月分配型」は1000億円を超えるまでに設定から約2年11カ月を要したほか、「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」でさえ、設定から約7カ月半だったことを考えると、同ファンドは異例の出世スピードと言える。

モーニングスター ファンドニュース2014/09/18 より引用)


すごいですね!

どのくらいすごいかというと、例えば、インデックス投資家にも人気が高いセゾン投信は、2007年3月から7年以上かかって、ようやく1000億円(しかも投信2本で)に手が届くかというレベルです。それを3か月弱でやすやすと達成してしまうとは。

好調の理由を、モーニングスターの記事では、『人気の理由の一つとして、同ファンドの投資先ファンドと類似の運用戦略である「ブラックロック・グローバル・アロケーション・インベストメント」が米国で高い評価を受けている点が挙げられる』と分析されていますが、それは本質ではないような気がします。

この投信はファンド・オブ・ファンズですが、投資対象は、「ブラックロック・グローバル・ファンズ-グローバル・アロケーション・ファンド(クラスX)」であり、米国で高い評価を受けているというくだんの「ブラックロック・グローバル・アロケーション・インベストメント」ではありません。あくまでも別物です。

では好調の理由は何なのか?

それは、「大手証券の営業力」だと思います。もっと言ったら、SMBC日興証券の営業力がすごいのだと思います。

この投信の販売会社は、SMBC日興証券のみ(2014年9月20日現在)です。そして、SMBC日興証券の公式サイトには、投信ランキングが掲載されています。この投信ランキングは、オンライントレード(日興イージートレード)の月間買付金額ランキングです。直近のデータでは、「日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンド」は意外にもランキングに入ってすらいません。

つまり、SMBC日興証券は「窓口と電話営業」(=オンライントレード以外)で、1000億円売り切ったのだと思われます。まったくもって、大手証券の営業力おそるべし、ですね。

参考までに、「日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンド」自体の評価を書いておきます。

設定から3か月しかたっておらず実績が乏しいことに加えて、販売手数料が3.24%(1億円未満)、信託報酬が年率2.0304%と、投資1年目に投資額の5%以上を手数料で持っていかれてしまう超・高コスト投信であり、個人的には論外です。ごめんなさい。

※個人的なコストの目安は、販売手数料なし(ノーロード)で信託報酬1%以下です。

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