セゾン投信に日本郵便が資本参加。いったいどうなるのか
水瀬ケンイチ

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」などを運用するセゾン投信に、なんと日本郵便が資本参加するそうです。
セゾン投信 プレスリリース
2014/09/26 「日本郵便株式会社、株式会社クレディセゾン及びセゾン投信株式会社の資本・業務提携」について
プレスリリースによると、日本郵便がセゾン投信の株式の40%を取得して、日本郵便、クレディセゾン、セゾン投信の三社間で資本・業務提携を行なうとのこと。
具体的に何をするかは、現在のところ、セゾン投信の投資信託の郵便局店頭等での広告宣伝(PR)活動、長期投資セミナーの郵便局等での開催を行なうとあります。
日本全国の郵便局のチラシ棚にセゾン投信の申し込みパンフレットを置かせてもらったり、セミナー会場を借りたりできるようになる……というイメージでしょうか(勝手な想像)。
日本全国にある郵便局で広告宣伝するということは、セゾン投信のファンド、一気にメジャーになりそうですね。地方のおじいちゃんおばあちゃんの口から、「バンガードなんちゃら」という言葉が発せられるのはいまいち想像つきませんが、純資産額を積みあげていってほしいと思います。(そして、ぜひ信託報酬引き下げを!)
ただ、「郵便局窓口等では、セゾン投信に関する商品説明を含めた一切の勧誘行為、購入手続等の取扱いも行いません」とも記載があって、「じゃあ、日本郵便側のメリットって何かあるの?」という素朴な疑問がわいてきます。
また、日本郵便からしょうもない役員がセゾン投信に送り込まれてきて、「おい、郵便局では毎月分配型投信が売れてるぞ。うちでも作れよ」などと言い出し、今までのセゾン投信の理念に反するようなことになる懸念も微妙に感じたりしています。
いったいどうなるのか気になるところではありますが、今日のプレスリリースからはそこまではうかがい知れません。詳細に関してはこれから2015年4月に向けて三社間で検討するそうです。
よい業務提携になるといいなぁと思いながら、続報を待ちたいと思います。
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