人気絶頂ファンドよりも流行下火ファンドの方がパフォーマンスが良いというデータ

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人気絶頂ファンドと流行下火ファンドの運用成績を比較した、面白いデータがありましたので取りあげてみます。

モーニングスター アナリストの視点(ファンド)
2014/09/30 ブームに惑わされない投資を、人気絶頂ファンドと流行下火ファンドの運用成績

詳しくは上記コラムをご覧いただきたいのですが、無理やりまとめると、人気絶頂ファンドよりも流行下火ファンドの方がパフォーマンスが良いというデータです。

パフォーマンスが良いといっても、どうせ調査対象ファンド数や調査期間を変えればどうにでもなるくらいの、無理やりひねり出された感じの僅差なのでは?と思って見てみたら驚きました。

純資産額上位5本と、翌年末時点で6位以下に落ちたファンドの3年間の累積リターン比較
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※1 2004年から2010年までの各年末時点の純資産額上位5本のファンドを「流行絶頂ファンド」、その中から翌年末時点で6位以下に落ちたファンドを「流行下火ファンド」とする。
※2 確定拠出年金専用ファンド、ラップ口座専用ファンド、ETFなどを除く国内公募追加型株式投信が対象
※3 純資産額上位5本となった年末時点から3年間の累積リターンの単純平均

出典:モーニングスター 「2014/09/30 ブームに惑わされない投資を、人気絶頂ファンドと流行下火ファンドの運用成績」より引用



人気絶頂ファンド(純資産額上位5本)が平均 +1.47%、流行下火ファンド(翌年末時点で6位以下に落ちたファンド)が平均 +14.06%で、なんと流行下火ファンドの方が10倍近くパフォーマンスが良いというデータになっていました。

「ファンドの純資産が流出しだすと、まともな運用ができなくなってパフォーマンスが悪化する」というのが業界でよく言われる定説ですが、まったく反対のデータになっていて興味深いです。

上記コラムでは、理由の考察がなかったので、すこし自分で考えてみました。

一般論として、新規投信の設定はどうしても、特定の資産クラスやなりセクターなりが人気化したことを受けて「後追い」で行われるので、人気絶頂ファンドは投資対象が割高になったところを「高値づかみ」してしまうという構造的な問題があると思います。

また、純資産額上位5本というのは、うん千億円とかうん兆円とかいう規模になります。投資対象が比較的ニッチなテーマやセクターだった場合、ファンド自身が「池の中のクジラ」状態になってしまうことがあり得ます。

「池の中のクジラ」状態って何でしょうか。

テーマやセクターに対してファンドの規模が大きすぎると、ファンド自身の買いが投資対象の価格を吊り上げてしまいます。それでも人気絶頂ファンドには投資家から資金がどんどん流入するので、買わざるを得なくなり、ますます自分で価格を吊り上げてしまうという悪循環。ちょうど、小さな池の中に大きなクジラがいて、身動きが取れないような状態です。

たとえば、小型株に投資している鎌倉投信では、300億円~500億円がファンドの適正規模だと言っています(該当記事)。きっと、うん千億円やうん兆円もあったら、逆に目論見どおりの運用ができないのでしょう。

元データがないので検証はできませんが、調査期間やリターンの累積年数を変えても、同じような傾向はありそうな気がします。

個人的には、今までと同様、これからも人気絶頂ファンドに近づくことはないと思います。

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