国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」(2014年10月末時点) iSharesの掲載無念の終了。そしてMSCIコクサイ連動ETFに何が?

水瀬ケンイチ

個人投資家の期待を集めながらも、「基準価額と市場価格の乖離」の大きさが課題と言われてきた国内ETF。海外資産クラスの主要銘柄の乖離率を、2014年10月末時点でチェックしてみます。



国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」(2014年10月末時点)

日興 上場MSCIコク株(1680) +1.05%
日興 上場MSCIエマ株(1681) +0.16%
MAXIS 海外株ETF (1550) +1.77%
野村 NYダウ30種ETF(1546) +0.58%


まず、上場以来ウォッチし続けてきた iShares のETF(ちなみに先月の記事がこちら)、すなわち「iS先進国株 (1581)」「iSエマージング株(1582)」「iSフロンティア株(1583)」について、掲載できなくなってしまいました。

理由は、データ元であるブラックロックの公式WEBサイトがリニューアルされ、乖離率に関するデータ提供が、直近の1日のみにダウングレードされたこと。今までどおり、月平均の乖離率を算出することが困難になったため、無念の掲載終了です。

乖離率が安定しない状態が続いており、まだまだ要注意だったので、非常に残念です。(モーニングスターさん、あとは任せた!) なお、外した iShares の銘柄の代わりに、「野村 NYダウ30種ETF(1546)」を追加しました。

さて、今月の国内ETFの状況です。

MSCI コクサイ・インデックスに連動するETFである「日興 上場MSCIコク株(1680)」「MAXIS 海外株ETF (1550)」の乖離率が、両方とも個人的許容範囲である±1.0%を超えてしまいました。現在、本来の価値よりも割高(プレミアム)状態です。

ETF が MSCI コクサイ・インデックスに連動するのに、今月は不都合な相場状況だったのでしょうか。たしかに、為替がやや動いた印象はありますが……。上場から数年経った銘柄であっても、時おりこういうことが起きるので、要注意です。

個人投資家が、安心して長期投資に活用できるように、国内ETF市場は「買う時も売る時も適正価格」であってほしい。マーケットメイカー等の関係者におかれましては、がんばっていただきたいと思います。


<ご参考その1>
「なぜ乖離するのか?」「ベンチマークが違うものを比較できるのか?」等々、このシリーズ記事に対してよくあるご質問に対する見解は、以下の過去記事をご参照ください。

2012/06/02 日興アセット・東証とのETF勉強会に参加。国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」主因が判明!
2014/01/21 ETFの乖離問題についてのよくある誤解
2014/05/22 東京証券取引所「ETF・ETN市場に関する意見交換会」で指定参加者やマーケットメイカーさんのホンネに迫る

<ご参考その2>
上記の「MAXIS 海外株ETF」(1550)や「MAXIS トピックス上場投信」(1348)を売買するならカブコムがおすすめです。「フリーETF」対象でいくら売買しても売買手数料が無料なので。以下から口座開設できます(無料)
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Posted by水瀬ケンイチ