橘玲氏が作家として日経電子版に登場

水瀬ケンイチ

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」や「臆病者のための株入門」で投資家の間でおなじみの橘玲氏が、作家として日経電子版に登場しています。



日経電子版 わたしの投資論
2014/11/13 老後は誰もが一人の投資家になる(橘玲)

橘玲氏の著書は私も大好きで、ほぼすべてを読破しています。

特に、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」が好きで、私の中では、10年以上前にインデックス投資を始めようとしていた頃に、リスクや節税の考え方を教えてもらったり、外国籍投信(米国バンガードのインデックスファンドや海外ETF含む)への投資に対するハードルを下げてくれた貴重な一冊です。

もっとも、投資に興味がない一般のかたには、小説「マネーロンダリング」でおなじみと言った方がよいかもしれません。

その「マネーロンダリング」の誕生秘話や、数々の海外投資本を書くに至った経緯について、上記コラムには一人称で書かれており、愛読者としては、感慨深いものがあります。

橘玲氏は、難しい世の中の仕組みをあっとおどろくほど簡単に解説してくれたり、知る人ぞ知るお得情報を惜しみなく公開してくれたりしたので、たいへん感謝しております。

一方で、投資家をやりながら長年著作を愛読していると、橘玲氏は良くも悪くも「作家」なんだなと思うようにもなっています。

橘玲氏は、基本的な投資の話はもちろん、人々にあまり知られていない海外の話や、世の中のひそかな不条理、制度的な歪みといったものにフォーカスし、キャッチーな言葉と卓越した文章力でひとつの物語にして、私たちの感情に直接訴えかけてきます。

それはもう「知識」というより「作品」です。私などは楽しくて仕方がないのですが、投資本としては、投資が仕事でも趣味でもないふつうの人たちにとってはあまり必要のないこと(たとえば、タックス・ヘイヴンやパーペチュアル・トラベラーなど)まで、面白おかしく取り上げられる面もあることは知っておいてよいかもしれません。

数年前ですが、なぜか当ブログに、「タックスヘブン(原文ママ)に口座を開けばお金持ちになれると聞きました。どうやって口座を開けばよいか教えてください」という質問メールをいただいたことを思い出しています。

聞けば、その方は中小企業の社長をされていて、為替や投信などの金融知識はほぼゼロのようでしたが、橘玲氏の本を読んだとのことでした。

イチャモンをつけたいのではなく、何も知らない一般人をもワクワクさせ、投資行動に駆り立ててしまうほどの一流の魅力が、橘玲氏の本にはあるということでしょう。ぼーっと生きていたら気づかない、世の中の仕組みや考え方やコペルニクス的発想をワクワクしながら学べるのは間違いありません。

これからも著書をたくさん読ませていただきたいと思います。



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Posted by水瀬ケンイチ