日本初ペイオフの日本振興銀、払い戻しは4年かかって一律58%のみ
水瀬ケンイチ

日本初ペイオフ、2010年に経営破綻した日本振興銀行の1,000万円超の払い戻しが、一律58%のみとなったそうです。
ペイオフの日本振興銀 払い戻し一律58%
4年前に経営が破綻し国内で初めてペイオフが実施された日本振興銀行の清算手続きで、1000万円を超える預金のうち預金者に払い戻されるのは一律58%にとどまりました。
(NHKニュース 2014/12/16より)
日本振興銀の預金者は元本1,000万円超のうち「4割」を失いました。銀行が破綻すると、思ったよりも大きな損失を被ることがよくわかると思います。
また、弁済率が決まるのに銀行破綻から「4年」もかかったことも覚えておきたいところです。私は日本振興銀に預金があったわけではないので、この事件自体もう忘れていました。それくらいの時間がかかることがあるということです。
ネット銀行等の高金利や大盤振る舞いのキャンペーンで舞い上がり、うっかり1,000万円以上預金しているみなさまは、お気をつけください。
個人的には、銀行預金のうち1,000万円を超える部分は、複数の銀行に分けて預金するのがおっくうなので、投資をしている証券会社で個人向け国債・MMF・MRF等で保有しております。
銀行預金とは違い、たとえ証券会社が破綻しても、証券会社自身の資産とは「分別管理」されているので、その点では安心です。
<ご参考>
コトバンク ペイオフとは
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