良いアクティブファンドを事前に選ぶ方法は本当にないのか (その1)

水瀬ケンイチ

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当ブログのメインテーマは、インデックスファンド・ETF等によるインデックス投資ですが、たまにはアクティブファンドのお話も。

インデックス投資家の間では、「インデックスを上回るアクティブファンドを事前に選択する方法はない」と考えられています。実際に、成績上位のアクティブファンドの顔ぶれは毎年変わり、それを事前に選び出すのは難しそうです。

データで見てもこんな感じになっています。



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(みずほ総合研究所 「定量評価の限界」より引用)

上記はみずほ総研のレポート 「定量評価の限界」(2015/01/13)から引用させてもらいました。国内株式アクティブファンドを、過去3年の実績を計測して4分位に分け、上位となる第1分位に含まれるファンドが次の3年間でどのような分布になるかを調べたものです(詳細は上記レポート参照)。

この2つの図は、「過去」に実績の良かったアクティブファンドがその後も良いとは限らないし、「現在」実績の良いアクティブファンドは、過去に実績が良かったわけでもない(むしろ過去の実績は悪かったものが多い)ということを表しています。

また、日本だけでなく、米国でも同じような調査結果が出ています。

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(ダイヤモンド社書籍オンライン 「銘柄や市場、時期を選ぶと77%負ける!? 単純な「楽ちん投資」がお金をふやす」より引用)


上記はダイヤモンド社のサイトから引用させてもらいました。ある期間、ある年で運用成績が1位だったファンドを買ったとしても、その後も上位であり続ける保証はどこにもないというのが結論です。

他にも同様の結果を示しているデータはたくさん見つけることができます。これらのデータは、良いアクティブファンドを選ぶのに、過去の実績はほとんど関係ないと言っているようにも見えます。

これがまた、素晴らしい過去実績を全面に押し立ててアクティブファンドを販売したい金融機関と、そんなアクティブファンドに夢を見たい投資家にとって、すこぶる評判が悪いのですが、データに基づいたひとつの真実でありましょう。

じゃあ、どうすればいいのか?という話に、当然なると思います。上記レポートを含め、定量評価ではなく「定性評価」、すなわち、運用哲学や運用担当者でアクティブファンドを選べというような結論に往々にしてなりがちです。

インデックス投資家的には、「そんなフワッとしたもの信じられん」と考えて話が終わるのが定石なのですが、次回は、あえて、インデックス投資家がよく利用するデータを使って、なんとか良いアクティブファンドを事前に選ぶ方法を、再考してみたいと思います。

あえての試みですので、失敗に終わったらゴメンナサイ。

(次回に続く)


<ご参考>
当ブログはインデックス投資ブログなので、「アクティブファンドを一切認めないガチガチのインデックス原理主義者」として親の仇のごとく叩かれることがありますが、アクティブファンドに対するスタンスは以下のとおり、そこまでガチガチでもありません。
2012/08/07 当ブログのアクティブファンドに対するスタンス
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Posted by水瀬ケンイチ