下げ相場の時にもコイツは同じことが言えるのかどうか

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最近、決して不真面目でも浮かれているわけでもない真面目な投資ブロガーさんが、リスクをさらに取る方向に定説をねじ曲げ始めているのが目につきます。

たしかに、自分がやろうとしていること、もしくは、やっていることについて、ゼロベースで再考することは大切なことです。

インデックス投資の話でいえば、たとえば、

・生活防衛資金は1年とか2年とか言われているが、半年分でよいのではないか。なぜなら…
・資産配分の日本債券クラスは生活防衛資金と兼ねてもよいのではないか。なぜなら…
・新興国債券クラスに投資するブロガーが少ないのはおかしいのではないか。なぜなら…
・リスク許容度はもっとフレキシブルに考えて良いのではないか。なぜなら…
・常にフルインベストメントするのは馬鹿だ。なぜなら…

といった主張です。インデックス投資の原則に則った投資を続けてきた自分のような人間からすれば、目新しいのも懐かしいのも含め、まさに「勇ましいな」という主張です。

時節にかなった再考といった風情の記事も散見されます。投資ブログには、どれもそれなりの理由が書かれており、そうかもしれないし、そうでないかもしれないような、いずれもあからさまにトンチンカンな主張はあまり見かけません。

ただ、私が気になるのは、そのようなゼロベースで再考された勇ましい主張は、上げ相場の時にばかり隆盛し、下げ相場の時には鎮静化してしまうことです。沈静化どころか、そのままブログが更新停止状態になってしまうことも……。

そして、勇ましい主張が隆盛する時にはだいたい相場の頂点に近く、その後、相場がグダグダに下がるという印象(あくまで印象ですが)を持っています。投資ブログの数が増えるのは上げ相場の時、減るのは下げ相場の時です。

本当に的を射た「普遍的」な主張であるならば、相場の上げ下げにかかわらず、常日ごろからあちこちで主張されているのが自然な形だと思います。でも、勇ましい主張は上げ相場のあだ花のごとく、下げ相場では霧散してしまいます。

そもそも、相場の上げ下げによって変わってしまうような主張は「普遍的」ではなく、単にトレンドフォローの日々のマーケットニュースと大差ないのではないでしょうか。

個人的に、情報(特にリスクを拡大することをよしとする方向の情報)を見る時には、「それは古今東西、世界中の大金持ちが、みんなやっていたことなのか?」という観点で、普遍的な情報かどうかを判断するようにしています。

まあ、インデックス投資自体、40年そこそこの歴史しかありませんが、お金持ちが手堅い資産に分散してじたばたしないということは、それこそ4000年以上連綿と受け継がれてきたユダヤ人の教えにもあることであり、同様のものと考えています。

上げ相場かもしれないなと思う時には、あえて意識して、投資ブログの情報が普遍的かどうか、もっと言ったら、下げ相場の時にもコイツは同じことが言えるのかどうか、といった観点でチェックしてみるとよいと思います。

同様に、下げ相場かもしれないなと思う時には、あえて意識して、投資ブログの情報が普遍的かどうか、もっと言ったら、上げ相場の時にもコイツは同じことが言えるのかどうか、といった観点でチェックしてみるとよいと思います。

いずれにしても、「しばらくしたらコイツはいなくなるだろうな」と思われるような煽り屋の主張には耳を貸さないのが、相場動向に惑わされずに、長期投資を継続するひとつの知恵かと思います。

4569649599貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵
北村 慶
PHP研究所 2006-04

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