「私の財産告白」(本多静六著)は私たち凡人の蓄財法&生き方の決定版

水瀬ケンイチ

「私の財産告白」(本多静六著)を読みました。といっても、読むのは初めてではなく、ずいぶん昔に図書館で読んだのですが、電子書籍の Kindle 版であらためて購入し、少しずつかみしめながら読みなおしました。

B00H1MDLRY私の財産告白
本多 静六
実業之日本社 2013-05-25

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明治の時代に倹約しながら働き、「月給四分の一天引き貯金」でつくった元手で投資を行ない、巨万の富を築いた本多静六氏。定年と同時に大半を寄付してしまった伝説のお方のいまだ色褪せない古典的名著です。

昔に読んだ時には、「月給四分の一天引き貯金」でゆっくりと蓄財に成功していく様に感銘を受けたのですが、今回あらためて読み返してみて、別の部分に感銘を受けました。

それは、「一般解」であるということです。

あとがきの解説にもあるように、世の中の成功本のノウハウには「一般解」と「特殊解」があり、そのほとんどが「特殊解」で、私たち凡人にはいまいち再現性がないものが多いように思います。この本に書かれていることは、まさに「一般解」です。

月給四分の一天引き貯金や投資鉄則など、お金に関する部分だけでなく、仕事の上手な頼み方、上手な自説の述べ方、うぬぼれの気持ちの扱い方など、サラリーマンであれば誰にでも真似ができるようなシンプルな知恵が詰まっています。

本書は私たち凡人の蓄財法&生き方の決定版と言ってもよいと思います。

本書は1950年の初版から半世紀以上、いわゆる「時の洗礼」を受けて、今なお読み継がれている点も信頼に足ると思う要素のひとつです。時代に関係なく有効な原理原則が書かれている証拠だと思います。

私なんかの例を出すまでもなく、名著は何度読んでも新たな発見があるものです。

また、「月給四分の一天引き貯金」ほど知られていませんが、本多静六氏は「毎日一頁以上の文章執筆」を己に課していました。本書もその成果のひとつであるようです。

節制した生活を送りながら財形貯蓄で蓄財し、日々ブログを書きながらインデックス投資を行なう。気づけば、勝手に自分の姿に重ねて読んでいました(失礼)。

今見たら(2015/02/17 22:16)、Kindle 価格が値引きで380円でした。昔の本なので言葉遣いが古く、サラサラと読める感じではない面はありますが、むしろそこがまた古典的名著の雰囲気を醸し出しています。

ぜひ、じっくり味わいながら読んでほしい一冊です。

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Posted by水瀬ケンイチ