ピケティの教えのメリットをもっとも簡単に享受する方法

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トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」がベストセラーになって以来、テレビでも取り上げられ、今や右も左も「ピケティ」という感じです。

なんでも、資本収益率(r)と経済成長率(g)の関係において、「r>g」 であることを明らかにしたとか。具体的には、「資産によって得られる富の方が、労働によって得られる富よりも速く蓄積されやすいため、資産金額で見たときに上位10%、1%といった位置にいる人のほうがより裕福になりやすく、結果として格差は拡大しやすい」(Wikipediaより)とのこと。

私は経済学者ではないので、学術的な議論はよくわかりませんが、これは皆が薄々気づいていたことを証明したものなのだろうなぁと思います。

私たち庶民には「主語」が大きい


ピケティの話題は、戦争が富の不均衡に与えた影響とか、富裕層との社会格差の問題、財産税など課税のあり方など、どうも大回りな議論と結びつけられて語られることが多いようです。

資本収益率(r)と経済成長率(g)でいう「r>g」という公式を見て、大半の人は、「富裕層」「資本家」という実際に見たこともない人たちを想像し、自分たち「労働者」との対峙という対立軸を想起するようです。そして、「けしからん」「是正するには」という流れで思考するのかもしれません。

でも、私は自分の無学を棚に上げつつ、社会的な富の再分配やあるべき税制といった大回りな話よりも、自分自身が活用できることはないのかということを考えてしまいます。


ピケティの教えをもっとも簡単に享受する方法


もし、「r>g」という公式がほんとうに正しいのであれば、ピケティの教えをもっとも簡単に享受する方法があるように思います。それは……

世界中の株や債券に分散されたインデックスファンドを買うこと

ではないかと思うのです。大金が必要? そんなことはありません。今の日本では、月500円から世界中の株や債券(資本もしくは資産)の平均リターンに投資できるからです。ネット証券に口座さえ開けば、誰にでもすぐにできることです。

その昔、資本家になるには、たくさんの元手(土地やお金)が必要でした。でも、今の日本では月500円から、世界中の株や債券に投資するインデックスファンドに投資することができます。これは、先進国各国の証券会社のサービスのなかでも、かなり私たち庶民向けに発達したサービスです。

「r>g」という公式を見て、社会格差はけしからん!と義憤にかられて悶々とするくらいなら、明日にでも「世界経済インデックスファンド」の積み立て投資を始めればいいのにと思います。

たしかに、何十年間積み立てても、月500円では大した資産は築けないと思います。でも、アプローチの方向性は間違っていないはずです。なぜなら、ピケティ氏の主張によれば、「r>g」だからです。

あとは、自分の労働者としてのステップアップ(給料の増加)や、リスク許容度の理解を深めることによって、月々の投資額を増やしていくことができます。


タダ飯(フリーランチ)はないことを理解した上で活用


もちろん、世界中の株や債券に分散されたインデックスファンドを買えば、損することなく必ず儲かるというわけではありません。

世の中にタダ飯(フリーランチ)はなく、高いリターンの裏には高いリスクを伴っています。高いリターンが見込めるものは、時として大損したり、大儲けしたり、ブレ幅が大きいというのが世の常です。ただし、これは富裕層も同じこと。彼らとてノーリスクでリターンだけ得ているわけではないことも知っておきたいところです。

その上で、「r>g」であるというのですから、私たち庶民もその「仕組み」は理解しておいて損はないと思います。富の再分配やあるべき税制といった大回りな話で熱くなる前に、個人でもできることがあるはずです。


462207876721世紀の資本
トマ・ピケティ 山形浩生
みすず書房 2014-12-09

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4860637402【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!
高橋 洋一
あさ出版 2015-02-20

by G-Tools


P.S
本ブログ記事は、富の不均衡や格差社会を、さらに推し進めることを意図したものではありません。世の中の法則を私たち庶民が活用法する方法がないのかを考察したものですので、あらかじめご了承ください。

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