日経平均が15年ぶりの高値だそうですが
水瀬ケンイチ

本日の日経平均19,544円が、2000年4月14日以来ほぼ15年ぶりの高値とのことです。
東証大引け、続伸 1万9500円台回復 2月の訪日客数過去最多を好感 :国内株概況 :株式 :マーケット :日本経済新聞
日経平均の直近1年の年率平均リターンは、+26.7% です。(出典:わたしのインデックス 2015/03/18時点のデータ)
ほったらかしでもどんどん上がる相場に、我が世の春を謳歌しているインデックス投資家の方々もいらっしゃると思います。つい、プチ贅沢したり、お小遣いで追加投資しちゃったりして。
でも、これがずっと続くと思ってはいけないと思います。
なぜなら、日本株式の期待リターンはせいぜい年率 +6% 程度のはずであり、+26% といういまのリターンは、「めったにない幸運」に過ぎないからです。
仮に、公的年金の推計に合わせて、日本株式の期待リターン +6.0%、リスク 25.1% とすれば(出典:GPIF「年金積立金管理運用独立行政法人 中期計画の変更について」)、+26%というのは、発生確率
これがずっと続くと思ってはいけません。
それどころか、おなじくらいの発生確率(
自分のリスク許容度を超えて、投資資金をつっこんでしまったり、資産配分の株式比率を上げてしまったりしないようにしましょう。
適切に分散したポートフォリオを持っているのであれば、「上げ相場でも浮かれないで、下げ相場でもへこまないで」ということです。
<ご参考>
【第3回】 期待リターンは維持したままに、リスクだけを低減できるのが分散投資のスゴさ――金融のプロに騙されない等身大の資産作り - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
<追記> 2015/03/18 22:52
「1標準偏差の片側の発生確率は半分だろう」とのご指摘をいただいたことから、「幸運」「下方向にもググっとブレる」という言葉を残しつつ、数字を半分にしました。不正確な表現をお詫びして訂正いたします。
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