繰上償還予定ETFの「基準価額と市場価格の乖離」を調べたところ……ありゃりゃ

先日、日興アセットマネジメントが運用する5銘柄のETFが、繰上償還されるとの悲しいお知らせがありました(該当情報)。

繰上償還予定ETF 5銘柄について、直近約1年の「市場価格と基準価額」の乖離率を調べてみたら、以下のとおりでした。

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繰上償還予定ETF 5銘柄は、1556を除いて日本のアセットクラスに投資するETFにもかかわらず、最大で上はプラス2.0%から、下はマイナス8.0%くらいまで、かなり大きな乖離水準で推移しています。1556に至っては、マイナス13%乖離するなど論外の水準です。

前回の記事「国内ETFの『基準価額と市場価格の乖離』(2015年3月)、冬の嵐は過ぎ去った?」で、いつものウォッチ銘柄の昨年後半から年始にかけての乖離状況を「冬の嵐」と書きました。

その嵐とて±2%程度の範囲の乖離なので、繰上償還予定ETFは、この点については相対的に品質が低かったと言わざるをえません。

運用会社としては、機関投資家を中心にこれらのETFの活用方法の提案を繰り返し行なったり、海外の証券会社にも販路を開拓しようと相談したり、いろいろ努力をしたようです。しかしながら、力及ばず繰上償還に至ってしまったとのことで、残念です。

特に、上場小型(1318)などは、投資しづらい国内小型株クラスに、低コストで投資できる結構良い商品だったので、なくなってしまうのは残念です。

個人的に、ETFは数を求めるフェーズから、質を高めるフェーズに移ってきていると感じています。

東京証券取引所も、ETFの上場銘柄数を競って「アジアトップ」「アジア最多」と自画自賛するのは、正直もうやめた方がいいのではないかと思います。

資産運用のコアになるアセットクラスの数は、世界中でもたかが知れているので、アジア各国の証券取引所よりもETF銘柄数が多いというのは、同じアセットクラスのETFが違う運用各社からたくさん上場されているか、ニーズが小さいニッチ銘柄がやたら多いか、という状況ではないかと思います。

東証上場のETFは、もう200本近くあるので、ここまでくればこれ以上銘柄数を増やすことに、そんなに意味があるとは思えません。

アジア各国と競うのであれば、ETFの「売買高」「売買代金」の多寡、「市場価格と基準価額の乖離」の小ささ等で競ってほしい。国内ETFのポテンシャルはもっと高いはずです。

そのためには、個人投資家・機関投資家に対する認知度向上や利用促進はもちろん、指定参加者や裁定取引業者の協力を得ながら、投資家が資産運用のコアとして、安心して利用できるETF市場にしてほしいと切に願います。

ETF市場関係の皆さまには、ぜひ頑張ってほしいと思います。

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