本の出版時に電子書籍を同時発売するとなにが困るのか

水瀬ケンイチ

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執筆している本が最終校のチェックにさしかかり、大詰めをむかえております。いろいろたいへんなのですが、ここで編集者さんから不思議な提案が。



「電子書籍を同時発売してもいいですか?」

もちろん二つ返事でOKしたのですが、何故こんな質問が出てくるのか不思議でした。素人考えで、 紙の本で読みたい人と電子書籍で読みたい人は両方いるだろうから、最初から両方のニーズに対応した方がいいだろうと思うのですが、どうもそうでもないらしいです。

紙の本と電子書籍を同時発売すると、紙の本の売れ行きが悪くなるケースがあるようです。その分、電子書籍が売れれば同じだろうと思うのですが、世の中には紙の本が売れないと困る事情がまだいろいろあるようです。

また、某印刷会社さんによると、「電子書籍は、紙の書籍が校了してからでないと作業にかかれません。制作に4週間、電子取次さんに納品してから電子書店店頭に並ぶまでに2週間かかるのが通常」という制作上の事情もあるようです。

たしかに、図版が多くてグラフィカルな本の場合、電子書籍で読むとまったく別物みたいな編集になっていることがあります。あれは、電子書籍のフォーマットにあわせて、本のデータを作りなおしているんでしょうね。

諸々の課題があるのでしょうが、現在執筆中の本については、紙の本と電子書籍を同時発売する予定です(だから〆切スケジュールが厳しいのか!?)。筆者としては、どちらで読んでいただいてもありがたいです。あと少しでお届けできると思いますので、乞うご期待!

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Posted by水瀬ケンイチ