「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」は良書!

水瀬ケンイチ

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」(北村 慶著)は、僕たち長期投資家にとって、間違いなく良書です。もう3周読みましたので、断言してよろしいかと思います。


まず、語り口が優しい。
僕がよく読む本の著者として、橘玲氏や山崎元氏がありますが、内容的に信頼性は極めて高いと思っています。ただ、その語り口は多少の毒が入っており、読む人によっては、腹が立つとか不愉快になる方もいらっしゃるようです(僕は大好きですが)。
北村氏の語り口は非常に優しく、おそらくどんな方でも長期投資の有用性がすんなり頭に入ってくると思います。

次に、掲載データが長期間かつ最新であること。
僕の愛読書「ウォール街のランダム・ウォーカー」などは、データが長期間であるものの、米国限定のものであったり、多少古かったりします。増刷し続けられる名著の宿命でしょうか。
本書の掲載データは、長期間かつ最新のものであり、非常に有用性が高いと思われます。


更に、あまり見たことがない貴重なデータがあります。
例えば、国内外の年金基金のアセットアロケーション一覧表(年金資金運用基金・企業年金の平均・カルパース(米国)・ABP(オランダ)・ブリティッシュテレコム(イギリス)・オンタリオ州教職員(カナダ))などは、非常に参考になりました。
他人のアセットアロケーションはブログで見られますが、年金基金の一覧表は、なかなか見られないでしょう。これだけでも買う価値はあると思います。

他にも、ドルコスト平均法、アルファ戦略とベータ戦略、モダンポートフォリオセオリーなど、長期投資に欠かせない理論が、とても分かりやすく解説されています。
最後には、「負けない社会」を目指すための国全体の指針まで示唆しています。

僕は、今、友達に本を一冊だけ薦めるとしたら、この本を薦めたいと思っています。
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Posted by水瀬ケンイチ