国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」(2015年9月)、先月に引き続き1550以外は許容範囲に収まる

水瀬ケンイチ

個人投資家の期待を集めながらも、「基準価額と市場価格の乖離」の大きさが課題と言われてきた国内ETF。海外資産クラスの主要銘柄の乖離率を、2015年9月の状況をチェックしてみます。



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日興 上場MSCIコク株(1680) +0.32%
日興 上場MSCIエマ株(1681) -0.01%
MAXIS 海外株ETF (1550) +1.59%
野村 NYダウ30種ETF(1546) +0.16%

先月に引き続き、上記のウォッチ銘柄の乖離率が、MAXIS 海外株ETF (1550)を除き、すべて個人的許容範囲の±1.0%以内に収まっていました。このまま安定してほしいです。

なお、本シリーズ記事のデータは、2010年のシリーズ開始当初から現在まで、「市場価格と基準価額の乖離」です(しかも月平均)。投資信託と同様、1日1回決まる資産価値を示す「基準価額」と、取引時間中の一瞬一瞬の推定価値資産価値を示す「iNAV」とは別物です。

現在、東証上場の海外資産クラスのETFは、iNAVが算出されておりません。これは時差の関係等の事情があり仕方がないと思っています。しかしながら、1日1回確定する基準価額の月平均が、毎月乖離し続けるというのは、そのETFの取引状況やマーケットメイク機能がよろしくない可能性があると判断されるため、毎月ウォッチしています。

時おり、「時差があり市場が動いていないのでiNAVが乖離するのは当然ではないか」「月末時点のたった1日の乖離を見ても意味がない」等のご意見をいただきますが、上記のとおり、データはiNAVではないし、月平均なのでたった1日の乖離ではありません。

個人投資家が、安心して長期投資に活用できるように、国内ETF市場は「買う時も売る時も適正価格」であってほしいと思います。


<ご参考その1>
「なぜ乖離するのか?」「ベンチマークが違うものを比較できるのか?」等々、このシリーズ記事に対してよくあるご質問に対する見解は、以下の過去記事をご参照ください。

2012/06/02 日興アセット・東証とのETF勉強会に参加。国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」主因が判明!
2014/01/21 ETFの乖離問題についてのよくある誤解
2014/05/22 東京証券取引所「ETF・ETN市場に関する意見交換会」で指定参加者やマーケットメイカーさんのホンネに迫る

<ご参考その2>
上記の「MAXIS 海外株ETF」(1550)や「MAXIS トピックス上場投信」(1348)を売買するならカブコムがおすすめです。「フリーETF」対象でいくら売買しても売買手数料が無料なので。以下から口座開設できます(無料)
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Posted by水瀬ケンイチ