「敗者のゲーム」の1ページ目で書かれている真実

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インデックス投資家のバイブルのひとつ、「敗者のゲーム」の1ページ目に書かれていることをご存知でしょうか。

賢明な投資家は自ら判断する。自分にはわからないから専門家にまかせようとしても、うまくはいかない。相手の能力を評価できないのに、どうして適切な専門家を選ぶことができるだろうか?
皮肉なことに、投資サービス専門家の能力を判断できる情報を集めていくうちに、その人はポートフォリオをよく理解し、自ら判断できるようになっていくものだ。

敗者のゲーム〈原著第6版〉より引用


どんな投資家でも、最初は何も知らない初心者です。

そして、世の中には投資家に代わって資産運用をしてくれるプロがたくさんいます。初心者であれば、まずはプロにまかせてみようと思うのは自然な流れです。

では、どのプロにまかせるのがよいのか。そう考えはじめたところから、投資家の冒険がはじまります。

投資初心者が、プロが運用する投信を選ぼうと勉強をはじめると、芋づる式に学ぶべきことが出てきます。わからないことが出てくるたびに、ひとつひとつやっつけていくしかありません。

株の評価方法をとっかかりに、売上・費用・利益といった会計の基本的な知識を得るでしょう。あるいは、割引現在価値や分散・標準偏差といった数学の知識も、必要に迫られて身につけていくかもしれません。相場を追ううちに、金利・為替といった経済の知識も身につけていくことでしょう。

同時に、投資の実力は、実は虚ろなものであると知るようになるでしょう。優秀なプロが、どんなに考えても、どんなに緻密な計算をしても、相手もプロで同じように優秀だったりして、ふらふら動く市場の動きは確実には捉えきれない。

プロでも確実に儲けられるわけではないと気づくと、「ボトムアップ・アプローチで世界中の精鋭アナリストが厳選した銘柄を云々」というような宣伝文句がすこし滑稽に見えてきます。

そこで、ふと立ち止まって思うわけです。

適切な専門家を選ぶ方法を勉強しているうちに、いつのまにか自ら判断できるようになってしまったと。

「敗者のゲーム」の1ページ目で書かれていることは、投資家にとってのひとつの真実だと思います。


4532356288敗者のゲーム〈原著第6版〉
チャールズ・エリス 鹿毛 雄二
日本経済新聞出版社 2015-01-24

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