「マネックス・セゾン・バンガード投資顧問」誕生。具体的サービスは?
水瀬ケンイチ

マネックスグループ、クレディセゾンおよびザ・バンガード・グループ・インクは、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問を設立したと発表しました。
マネックス証券 プレスリリース
マネックス、クレディセゾンおよびバンガードグループが共同で投資一任運用会社を設立、2016 年春に事業開始予定
マネックスとクレディセゾンとバンガードで、いったいどのようなことをやるのか!?と期待が高まりましたが、プレスリリースによると、以下のとおり。
マネックス・セゾン・バンガード投資顧問は、最先端の IT 技術と世界標準の金融知識を活用し、主にオンラインで、『お客様それぞれの資産計画をともに策定し、その資産計画の管理・運用をお任せいただくとともに、継続して状況を見守り、必要に応じて資産計画を見直す』という、お客様一人ひとりに寄り添う資産運用サービスを提供します。
マネックス証券プレスリリースより引用
これだけ読むと何のことだかかりませんが、日本経済新聞が本日、『新会社は個人が資産運用を金融機関に一括して任せる「ラップ口座」で、少額から投資でき、コストも低いサービスを来春に始める』と報道しています。
マネックスグループとクレディセゾン、米系運用会社バンガードグループは30日、共同出資の資産運用会社を設立したと発表した。新会社は個人が資産運用を金融機関に一括して任せる「ラップ口座」で、少額から投資でき、コストも低いサービスを来春に始める。
マネックス松本社長「新たな投資家向けサービス作る」 :日本経済新聞
ラップ口座とは、金融機関と投資一任契約を結び、金融商品への投資を金融機関に一任する取引口座、ひいてはそのサービス自体のこと。(投信協会 用語集より)
最近、金融庁の指導もあって、手数料目当ての投信回転売買を封じられつつある金融機関の間で、新たな手数料稼ぎとしてラップ口座が大流行しています。しかし、概ね、話にならないくらい手数料が高いものばかりなのが現状です。
そもそも、ラップ口座で使われる金融商品が高コスト投信だけだったり、せっかく低コストなインデックスファンドやETFが素材であったとしても、ラップ口座の諸費用コミコミでは、アクティブファンドの平均かそれ以上の運用コストになってしまうものばかりでした。
現時点では、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問のサービスがどのようなものになるのかはわかりませんが、現状を打破するようなサービスだといいなと思います。具体的なサービス内容について、公式発表を待ちたいと思います。
ただし、金融の世界では、自分が理解できないものに投資すると、結局、金銭的にも経験的にも「高くつく」というのが、先人たちの教えです。過剰な期待は禁物かもしれません。
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