【新興国株式】低コストインデックスファンド徹底比較 2015年12月末
水瀬ケンイチ
「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、新興国株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2015年12月末で比較しました。
※当シリーズ記事の説明書きとして、『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。

「配当込み」インデックス連動のインデックスファンドでは、オレンジ色の網かけをした「野村インデックスファンド・新興国株式」が、実質コストと「インデックスとの差異」が小さくて高評価です。
「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」は、信託報酬が野村よりも安く設定されており、直近1年リターンでは、野村を上回っており高評価です。しかし、実質コストと「インデックスとの差異」では低評価です。ただ、決算データが2014年のものということもあり、今後のデータ更新に注目です。
「配当除く」インデックス連動のインデックスファンドは、いずれも「インデックスとの差異」が大きくプラスに出ていますが、原資産である新興国の企業からの配当が出てくるため、プラスに出るのが当たり前です。それをもって運用がうまいとは評価できません。
各インデックスファンドのデータは決算日が違い単純比較はできませんが、表のいちばん右側の「参考:1年リターン」だけは、同じ評価期間(直近1年)ですので参考にしてみてください。
新興国株式クラスは現在、1年リターンで10%以上のマイナスが出ていて厳しい状況です。だからこそ、確実なマイナスであるコストは小さく抑えられているインデックスファンドを選びたいものです。
他のアセットクラスも含め、当ブログの「低コストインデックスファンド徹底比較」カテゴリで、定期的に更新記事を書いておりますので、インデックスファンド選びのご参考にしていただけたらと思います。
最後に、これらのインデックスファンドの比較は、いわば「頂上決戦」みたいなものです。どれもすでにハイレベルな対決であり、どれを選んでもそう大きく差がつくわけではないことを付け加えさせていただきます。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
<ご参考> 上記の高評価のインデックスファンドは、以下のネット証券で購入可能です。以下から口座開設できます(もちろん無料)
・楽天証券
・SBI証券
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