「ウォール街のランダム・ウォーカー原著第11版」(バートン・マルキール著)が発売日に届いた!速読速報です

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予約していたインデックス投資のバイブル「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉」(バートン・マルキール著)が発売日に届きました。前の版からの変更点を中心に、まずは速読した感想をば。

まず、手にとってまず思ったのは、「重い!」ということ、前の版よりも確実にボリュームアップしており、ズッシリと重くなっています。

前の版から増えたのが、主に第11章「スマートベータはほんとうに役に立つか」(約38ページ分)と、第12章「財産の健康管理のための10カ条」(約44ページ分)です。

第11章はスマートベータとは?から始まり、バリュー、小型株、モメンタム、低ボラティリティ、ファンダメンタル、等金額、それらを組み合わせたものなどの戦略が検証されていました。(なにやら、登場するスマートベータの分類が、日本で見慣れた分類と少々違いますが)

たくさんの文量と図版がさかれていますが、私なりの解釈で無理やりまとめてみると、スマートベータのファンドやETFはばらつきが大きく、超過リターンを生んでいるとは言いがたい。ごく少数のETFは全期間を通して超過リターンを生んでいるものの、税制的に結局高くついていることに加えて、他の戦略同様、人気が出れば実績は月並みなものになるだろうということのようです。

どうしてもスマートベータみたいなのに投資してみたいなら、時価総額加重平均の小型株ETFを少しやるくらいにしておきなさいという、まあ保守的なお達しです。「そんなバカな!だってスマートベータは!」と思う方は、ぜひ本書を手にとって読んでみてください。

第12章は、予約時の商品の内容紹介に「ランダム・ウォーカーのためのフィットネス・マニュアル」とあった部分なのだとわかりました。てっきりバンガードなどの海外ETFの銘柄紹介か何かかと勝手に思っていたのですが、まったく違いました。

現預金(MMF、CD、Tビルなど)、保険、節税対策と年金制度(IRAや401kなど)、マイホーム(住宅ローン控除や売買益にかかる税金がほぼかからないなど)、債券(ゼロクーポン債や物価連動債など)、金・ダイヤ・書画骨董といった具合に、インデックス投資に入る前の米国のおおまかな資産クラスと制度の解説でした。

今までの版では、日本と米国で制度が異なることから、翻訳の段階で割愛されてきた箇所であったところ、最近の日本の投資家の海外投資への関心の高まりから、今回から入れたとのこと。

それから、データについてです。

本書全体を通して、ほとんどの図版のデータが、最新化されていました。それでもなお、今までの版の内容との整合性に乱れはありません。

新たな図版も加わっています。特に、367ページには、先日のブログ記事でも取り上げた「株式投資」(ジェレミー・シーゲル著)の私が大好きなグラフ(該当記事)が引用されており、かつ、日本での「株式投資」最新版よりもデータが新しくなっていて涙モノでした。

また、熟読してみないと分かりませんが、単純計算で、本書全体の増加ページ数は、第11章と第12章の増加ページ合計数よりも少なく、割愛もしくは統合された箇所がかなりありそうです。特に、これも全体を通して、「効率的市場仮説」に対するこだわりが薄らいできているように感じました。

第11章のスマートベータについても、単純な時価総額加重平均の方がよい理由は、市場が効率的だからではなく、低コストと税金面の有利さがその理由でした。

でも、本当は、初版が出てから40年間、「時の洗礼」にさらされながら、一貫して変わらない部分が一番重要です。

個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買って、じっと待っているほうが、はるかによい結果を生む。

ウォール街のランダム・ウォーカー 原著第11版 P.1 より引用


やっぱり、これですよ。

ブログや新書などで知識を得たインデックス投資家さんも、いつかは、この分厚い「ウォール街のランダム・ウォーカー」に挑戦されることをおすすめいたします。

翻訳モノの定めか文量がやたらに多いですが、数式は出てきませんし、たとえ話が秀逸でクスッとさせられる箇所も多く、時間と根性があれば本場のインデックス投資が学べると思います。

最後に、個人的に楽しみにしていた訳者の井手正介氏による「あとがき」についてもひとこと。

前の版では、日本のインデックス投資家にとって「不都合な真実」があるとして一部投資家の間で「インデックス投資の否定だ」と話題になっていましたが、予約時のブログ記事にも書いたように(該当記事)、本書ではまったく異なる見解が示されていました。

何が書いてあったのかは、読んでのお楽しみということで、本速報記事はここまでとさせていただきます。

これから、本版もまたくりかえし穴があくほど熟読していきますので、その過程で新たな変更点や気付きがありましたら、また記事を書かせていただきます。

またしばらく楽しい日々が過ごせそうです。ウォール街のランダム・ウォーカーのマニアなんです、すみません。




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