どんな人からでも学んだ知識はやがて自分の血肉となる

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当ブログではすっかりごぶさたになっていた内藤忍氏について、書き残しておきたいと思います。

今から時をさかのぼること10数年前、私はいろいろな投資法を試行した後、米国の翻訳本である「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)に感銘を受け、インデックス投資を始めようとしていました。

しかし、いざ「日本でやるにはどうしたらいいのだろう?」と周囲を見渡した時、インデックス投資について参考になる日本の投資本はほとんどありませんでした。

手探りで試行錯誤していた中、2005年1月に「内藤忍の資産設計塾」(内藤忍著)が出版された時は、「これだ」と思いました。日本の個人投資家に向けて、「長期・分散・低コスト」をベースとした国際分散投資について、わかりやすく書かれていました。

以来、数々の書籍やイベントで、内藤氏が個人投資家向けに「長期・分散・低コスト」をベースとした国際分散投資の知識を披露されるのを追いかけて学びました。資産配分(アセットアロケーション)やリレー投資などについても、この時期に学びました。

今でも、古参のインデックス投資家さんには、「内藤忍の資産設計塾」で投資を学んだという方が相当数いらっしゃると思います。

しかし、5年前にマネックス・ユニバーシティ代表を退かれた頃から、なんだか雲行きが怪しくなってきました。ご自身で提唱してきた「長期・分散・低コスト」の考え方と整合しない、借金での新興国不動産投資やらワイン投資やらをすすめだし、個人投資家たちはおおいに戸惑いました。

これに対して、「裏切られた」と感じて熱く糾弾する方々がいらっしゃる一方、私自身は逆に、ゆっくりと冷めていきました。

その後、当ブログでは一度も取り上げていません。内藤氏がすすめていたらしいワインの匿名組合ファンドが行政処分されたというニュースを見ても、「へー」としか思いませんでした。

これには既視感があります。元金融庁顧問で日本振興銀行社長だった木村剛氏です。

話がさらに古くなって恐縮ですが、あれは2001年。木村剛氏が執筆した「投資戦略の発想法」は、いわゆる「生活防衛資金」の概念を日本人にわかりやすく紹介し、多くの個人投資家が、投資に入る前の準備についての貴重な学びを得ました。

しかし、その後、木村氏が日本振興銀行刑事事件で逮捕・起訴され、最終的には有罪判決を受けたことは、皆さまご存知のとおりです。その当時も「へー」としか思いませんでした。

かつて学んだ生活防衛資金という概念は、やがて自分の血肉となり、実際にリーマン・ショックのような経済危機や災害や病気から私と家族を守ってくれました。その一方で、教えてくれた本人からは距離を置く(というより、向こうから遠ざかって行ってしまった)という在りようになっています。

自分のなかでは、内藤氏もおんなじになったなぁというのが実感です。ことさら攻撃する気もなければ、擁護する気もなく、距離を置く(というより、向こうから遠ざかって行ってしまった)という在りようです。

日本には古来から伝わる「守破離」という言葉があります。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階(出典:コトバンク)のことです。

誰だって聖人君子ではないので、学びを教えてくれたその人のすべてが、お手本になるわけではありません。みんないい大人なのですから、学べるところを学ばせてもらい、自分の血肉として人生に役立てればそれで良いのだと思います。

同じことが、当ブログにも言えます。読者の皆さまのなにかの役に立てばと思い、10年以上ブログを書いていますが、私自身は意識低い系の飲んだくれオヤジなので、聖人君子的な発言やふるまいを求められても、そんなことは知ったこっちゃありません。

もし役に立つと思うところがあるならそこだけ、あるいは暇つぶしで、当ブログをたまに使ってやっていただければそれで十分です。

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