新聞で普通にインデックスファンドの記事が出てくることのメリット

newspaper.jpg

最近、日本経済新聞でもインデックスファンドに関する情報が、よく取り上げられるようになってきたと感じています。

最近の日本経済新聞の例


わかる手数料(1)投信に値下げの大波――積極運用型でも競争、米国よりなお割高。
2016/03/17 日本経済新聞 朝刊 17ページ

 個人の代表的な運用商品である投資信託の手数料に、値下げの大波が押し寄せている。手数料は投資家の手取りの運用収益を大きく左右するが、日本は割高との声も多かった。日銀のマイナス金利政策の導入で手数料の水準がますます重要となる中、金融商品のタイプ別にその仕組みを解剖していく。


わかる手数料(2)指数連動型ファンド――信託報酬は割安、長期保有に有利。
2016/03/18 日本経済新聞 朝刊 17ページ

 投資信託の中で最近普及が進んでいるのが指数連動型のファンドだ。保有時に毎日引かれる信託報酬が低く、長期保有に向いた商品とされる。大きく分けて2種類ある。上場していないインデックス投信と取引所で売買できる上場投資信託(ETF)だ。インデックス投信は信託報酬を年1%未満に抑えた商品が多いが、ETFはさらにそれを下回るものが多い。


低コスト投信、相次ぐ投入――アクティブ型など多彩に(投信番付)
2016/03/10 日本経済新聞 夕刊 5ページ

 マイナス金利導入で、預貯金だけでは物足りない投資家が株式や投資信託などリスク商品への関心を高めている。投信では昨年秋ごろから、信託報酬を従来より低めに抑えたいわゆる「低コスト投信」の投入が相次いでいる。
 低コスト投信の過去1年間の資金流入額をランキングしたところ、1位は「ニッセイ日経225インデックスファンド」(ニッセイアセットマネジメント)の約310億円だった。


日本株投信の実像(大機小機)
2016/03/04 日本経済新聞 朝刊 19ページ

 公募投資信託の残高は、ひところの100兆円を下回ったとはいえ、国民の資産形成を支える役割はますます重くなった。少額投資非課税制度(NISA)も3年目に入り、投信は効率的な長期投資の実現に向け本格的な出番の時期にある。最近の本紙によれば、指数連動型の投信では運用報酬率の引き下げが目立つようになったという。



以前の投信関連記事の印象はこんな感じ(個人の感想)


ひと昔前は、日経新聞で投信の記事といえば、アクティブ型の毎月分配型投信で何が売れているとか、このテーマ型投信が注目だとか、分配金利回りランキングとか、そんなものばかりだったように思います。出てくるデータも、目先のパフォーマンスとか販売額とか分配金額とかばかり。

狙っているのかいないのか、販売手数料が高いアクティブファンドがズラっと並び、まるで、対面証券会社や銀行の営業ツール(記事の切り抜きを見せながら「ほらこの投信、今日の日経新聞にも出てる注目投信ですよ」)とするためのものであるかのような、投信販売会社に寄りそった内容に見えてしまうものが多かったように思います。

ごくまれに、特定の変わり者の記者さん(褒め言葉です!)が、インデックスファンドについて取り上げ、運用コストや長期のパフォーマンス推移の図版を用いた深い考察をされることがありますが、それはめったにありません。(なので、掲載された時には、見逃さずブログで取り上げました)


投信コスト革命をキッカケに?


ところが、昨年後半に起きたいわゆる“投信コスト革命”以降、特定の記者さん以外の記事でも、ごく普通に新聞紙面にインデックスファンドに関する情報が出てくるようになってきました。

上記で引用した記事は、引用部分だけではわからないかもしれませんが、いずれもインデックスファンドについての記事で、運用コストの重要性についても書かれています。長期のパフォーマンスが相対的によいことや、欧米でのインデックスファンドに対する高評価を取り上げている記事もあります。

これはインデックス投資ブロガーである自分だけでなく、新聞読者にとっても良いことだと思います。


アクティブファンドの記事ばかりであったことの弊害


もちろん、新聞にアクティブファンドの記事があること自体が、悪いというわけではありません。どんな投信が売れているのか、他の投資家がどんな投信を買っているのかが気になるという、読者のニーズもあるでしょう。

しかし、あまりにもアクティブファンドの情報ばかりであったことにより、弊害もあったのではないかと思います。

なんといっても「アクティブ」なので、旬で華のある話題ばかりになってしまい、地味だけど重要な情報が見過ごされてきた面があるのではないか。

たとえば、インデックス型でもアクティブ型でも“どちらも重要”であるはずの運用コストについて情報がほとんどなかったり、アクティブ運用はインデックスを上回ることを目指す運用なのに「インデックス超過リターン」について情報がまるでなかったり。

地味だけど、本来、投信自体を評価するために必要な情報に、致命的な抜け・漏れが多々あったことが、長らく見過ごされてきたように思います。


インデックスもアクティブもバランスよく取り上げることのメリット


なにも、インデックスファンドの記事以外は掲載するなと言っているわけではありません。そんなのは逆に不健全です。世の中に、「市場平均を上回ってやるぜ!」という意気込みを持った投資家がたくさんいることは、とても大切かつ必要なことです。

要はバランスです。華のあるアクティブファンドだけでなく、地味なインデックスファンドについてもバランスよく記事で取り上げることで、地味だけど重要な投信評価軸(運用コスト・純資産額・長期のパフォーマンス等)が意識され、投信に対する読者の理解がより深まるのではないかと思うのです。

もしかしたら、それは投信販売会社にとっては都合が悪い場合もあるかもしれませんが、新聞がそれを慮る必要はないと思います。新聞は読者のために、必要な情報を公明正大に伝えてほしいと切に願います。




関連記事


  





広告

ブログ内検索

ファンドで選ぶ証券会社

楽天証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、各種取引で最大180,000円分獲得キャンペーン実施中(2017/07/31まで)

SBI証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i、EXE-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、総合口座&NISA口座開設&各種取引で住民票取得代行+最大100,000円プレゼントキャンペーン実施中(2017/07/31まで)

マネックス証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月1,000円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの手数料ネット証券最安、特定口座対応
・米国ETF手数料実質無料サービス「ゼロETF」あり

カブドットコム証券
・一部インデックスファンド購入可(SMT、eMAXIS、Funds-iなど)
・投信積み立ては月500円から
・海外ETFの取り扱いはないが、所定の国内ETFが売買手数料無料の「フリーETF」サービスあり

セゾン投信
・これ1本でVanguardの超低コストインデックスファンド8本に国際分散投資できる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が購入可
・投信積み立ては月5,000円から

人気記事ランキング

ブログパーツ

逆アクセスランキング

アクセスランキング

過去記事(月別)

RSSフィード

カウンター(2006.1.27設置)